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ドイツ語の絵本 新旧取り混ぜて…

ドイツ語 50年代60年代ほか70年代の絵本・新しめの本





covercover品切れ ドイツ語版 Tierbilderbuch(動物の絵本)
Gertrud Caspari(カスパリ)

ウィーン Alfred Hahn's Verlag
2300円 B+ 表紙角スレ

文字が一切ない絵本です。
田園風景の中、のびのび暮らす動物たち、そして、お世話をする子どもたち。
あたたかみのあるタッチで描かれていて、心なごみます。
文字がなくても、物語がたくさんこめられていて、よく伝わってくるように思います。

Gertrud Caspari は1873年、ケムニッツ(ザクセン州。チェコとの国境から50キロぐらい)
で生まれ、ドレスデンで1948年に亡くなりました。
古い時代の絵本の復刊ものです。
背はクロス装。1ページ1ページ、ボードブックのような丈夫な紙でつくられています。

12ページ サイズ 天地 19.5センチ×左右 24センチ

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coverNEW ドイツ語版 Pikko,die Hexe(小さな小さな魔女ピッキ)
Toon Tellegen(トーン・テレヘン)・文 Marit Tornqvist(マリット・テルンクヴィスト)

Patmos Verlagshaus 2006年
2300円 A-

オリジナルはオランダ・アムステルダムで2005年出版。
日本語版は「小さな小さな魔女ピッキ」(徳間書店 2006年)。

目に見えないほど小さな魔女ピッキは、鎖につながれた犬や、
ひどい目にあっているクマ、迷子の男の子の耳の中に入り込んでは囁きます。
「鎖をちぎるのよ」「悲しまないで」と。
そしてピッキは、人々を苦しめてばかりの悪い王様と対決することに…?

オランダを代表する児童文学作家テレヘンによる昔話ふうの物語に、
人気画家テルンクヴィストが絵を添えた、珠玉の絵本。
オランダでもっとも優れた絵本に与えられる「金の絵筆賞」2006年度、受賞作です。
金色がところどころにひじょうに効果的にあしらわれています。
言葉がわからないとしても、美しい絵をすみずみまで存分に味わいたいもの。
ダイナミックな大自然、群集の中に溶け込んでしまいそうなみごとな絵本です。

ハードカバー サイズ 天地 25.6センチ×左右 29.5センチ 大型本のため、画像の天地左右は少し切れています。



coverNEW ドイツ語版 Fruhlings-Wimmelbuch(さがしてあそぼう春ものがたり)
Rotraut Susanne Berner(ロートラウト・スザンネ・ベルナー)   

Gerstenberg Velag 2004年
1700円 Aー

日本語版は「ミニ版ものがたりさがし絵本 さがしてあそぼう春ものがたり」(ひくまの出版 2007年)。
ただし、日本語版は17センチ×13センチほどの小さな絵本。今回の販売分はまったく異なる大型絵本です。
ドイツ語版ですが、描きこまれた店の看板にドイツ語があるぐらいで、本文中に活字は一切ありません。
集合住宅の断面図みたいなイラスト、郊外の農園周辺のイラスト、駅舎の断面図、
工事現場やカルチャセンターの断面図、商店街、デパート、公園。
建物は大半が断面図になっていて、中に細かく人や物や動物や
…見開きいっぱいいっぱい、実ににぎやかに描き込まれています。
あちらこちら、よく見れば見るほど発見があります。明るいチャーミングなイラストに心踊ります。

ロートラウト・スザンネ・ベルナーは1948年、シュトゥットガルト生まれ。
ミュンヘンでグラフィックデザインを学びました。
在学中から装丁デザインの仕事を手がけ、卒業後は出版関係の広告デザインにも携わります。
77年からフリーのアーティストとして主に本のイラストを手がけてきました。
ミュンヘン在住。個展やワークショップなどをヨーロッパ各地で開催したり、
デザイン専門大学で講師をつとめるなど、幅広く活躍中です。
2006年度ドイツ児童文学賞特別賞を受賞。

ハードカバー 16ページ サイズ 天地 33.8センチ×左右 26センチ



cover品切れ ドイツ語版 Teddy Brumm(テディの雄バチ)
Nils Werner・文 Heinz Behling・絵

Eulenpiegel Verlag 2005年
1700円 A-

オリジナルは94年。
言葉がわからなくても、絵柄から内容が伝わってきます。
おもちゃのテディベアはボディーの一部が壊れてしまったのに、持ち主の男から相手にされません。
テディベアは森へ出かけて、本物のクマたちと一緒に遊びます。
ハチミツをとりに木登りしていたら、ハチがやってきてクマたちは大慌てで水に飛び込んで逃げます。
テディベアはおもちゃだとバレてしまい、クマに送ってもらって人間の社会に帰ることに…。
最後の最後は、もとのおうちに戻ってきて、男の子に修理してもらって…。

ドイツ絵本ならではの絵柄がキュートで胸をくすぐられます。
コンパクトサイズの愛らしい絵本。見返しが子どもっぽすぎず、おしゃれ。

Heinz Behling(1920年~2003年)はベルリンに生まれてベルリンで亡くなりました。

ハードカバー サイズ 天地 サイズ 天地 22.5センチ×左右 16.8センチ

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cover品切れ ドイツ語版 Alarm im Kasperletheater(Kasperle劇場のアラーム)
Nils Werner・文 Heinz Behling・絵

Eulenpiegel Verlag 2005年
1700円 A-

今日はおばあちゃんの誕生日。
それなのに、ご馳走のパンケーキを悪魔が盗んでしまって、さあ、大変!
おばかさん、グレーテル、魔女、強盗、警察官、王様、ワニ…キャラクターが愉快愉快。
火を吐き、煙に巻いてパンケーキを持って逃げようとする悪魔。
ついには、悪魔もおばあちゃんの誕生会に参加して、ロウソクにふーっと息を吐いて火をともします。
違うイラストですが、お話そのものは60年代、テレビで人気があったシリーズのようです。
上の本と同じ作者、同じ画家のコンビ。

ハードカバー サイズ 天地 サイズ 天地 22.5センチ×左右 16.8センチ



cover品切れ NEW ドイツ語版 HERBST(秋)
Eva-Maria  Ott-Heidmann

Urachhaus 94年
1700円 B+

文字は一切ありません。
ページをめくるたび、ふたりのコンビによる美しい水彩画が次々に現れます。
収穫期の農家らしき光景。凧揚げをする光景。月や星を模したふうなちょうちん?を下げて
まわるパレードふうの光景。雨降りの光景。枯れ木立とねこ…。
あちらこちらに小人がいたり、小動物がいたりします。じっくり楽しみたい絵本です。
こういう絵本には、言葉はいりません。自然とともにある人々の確かな暮らし。なんとも落ち着きます。

ハードカバー サイズ 天地 サイズ 天地 21センチ×左右 15.5センチ

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cover品切れ ドイツ語版 Etwas von den Wurzelkindern(ねっこぼっこ)
Von Sibylle D.Olfers (ジヴュレ・フォン・オルファース)

esslinger 2004年
1800円 A-

春が近くなると、大地のお母さんに起こされて、うーんと伸びをして起きるねっこぼっこたち。
春の服を縫ったり、虫たちの身づくろいを手伝ったりして、春の準備をします。
春になった台地へ女の子は花、男は草となって、喜び勇んで繰り出していきます。
春夏秋が過ぎて、やがて冬がやってくると、ねっこの世界に戻らなくてはならなくて…。

小さな生き物たちの命の輝き、そして、自然の摂理。美しく、親しみ深い絵柄で描いたオルファースの代表作。
1906年に出版されて以来、実に100年以上も読み継がれてきた名作古典絵本です。
その前年1905年に撮影された作者の写真が掲載されています。
表紙はザラザラしていて、背の部分がシックな色のクロス装。本を手にした感触がよいです。
ドイツの古書を見てみたくなりますが、印刷がきれい。色合いがよく、なかなか丁寧に作られています。

ジヴュレ・フォン・オルファース(1881年~1916年)は東プロイセンのメットゲテンで貴族の家に生まれました。
早くから絵を習い、画家であり作家でもあった叔母、マリー・フォン・オルファースから大きな影響を受けます。
20代半ばで修道院に入り、その後、美術の教師をしながら宗教画や絵本の創作を続けました。
肺病を患って34歳で永眠。 世を去るまでに残した8冊の絵本は、ドイツ古典絵本の傑作として長く読み継がれています。
日本語版は「うさぎのくにへ」「風さん」「ちょうちょのくに」「森のおひめさま」「ゆきのおしろへ」など。

ハードカバー サイズ 天地 28.2センチ×左右 21センチ



cover品切れ ドイツ語版 Mummelchen und Pumelchen(うさぎのくにへ)
Von Sibylle D.Olfers (ジヴュレ・フォン・オルファース)

esslinger 99年
2700円 A- 裏表紙角スレ

オリジナルは1906年。
「むくむくちゃん」と「ぷくぷくちゃん」人間のふたりの子どもたちは、
森番しているおとうさんが、きのことりをしてる間に、うさぎのかあさんに連れられて、うさぎのくにへ。
人間の子どもに、うさぎの子どもたちはもじもじ落ち着きません。
だけど、かあさんうさぎ手づくりのうさぎの服を着せてもらって、ふたりもすっかりこうさぎたちの仲間入り。
ふたりの子どもがうさぎに拾われてから、家族のもとへ帰るまでを描いた絵本です。

どこかオリエンタルというか、浮世絵を思わせるような色刷りのイラストの上側に、モノクロのイラストが。
微妙な色彩で、印刷が勝負の絵本だと思います。日本語版だけでなく、
ドイツ語版、古いものなどいろいろ見比べてみたいものです。
春の森の様子を多角的に描いているかのようです。
ウサギの表情が1匹1匹、異なっていて、性格まで伝わってくるみたい。

1905年に撮影された作者の写真が掲載されています。
表紙はザラザラしていて、背の部分がシックな色のクロス装。本を手にした感触がよいです。
見返しは、なんともいえない緑がかった金色っぽい地にうさぎがたくさんという絵柄。

ハードカバー サイズ 天地 28.2センチ×左右 21センチ

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coverNEW ドイツ語版 Die Schonsten Geschichten(オルファース3作品)
Von Sibylle D.Olfers (ジヴュレ・フォン・オルファース)

esslinger 2006年
3400円 B+ 表紙スレ

「ねっこぼっこ」「うさぎのくに」「森のおひめさま」の3作が収められています。
ただ、上の「ねっこぼっこ」「うさぎのくに」と比較すると、色がかなり異なります。
この印刷は、淡い繊細な色は苦手かな、という印象。
でも、3作品で1冊というのがやはりうれしいです。

「森のおひめさま」は朝目覚めてから夜眠るまでの、お姫さまの自然に溶け込んだ1日を描いた絵本。
森のちいさなお姫さまが窓から外を眺めていると、朝の風さんが「つゆのこ」を送ってきます。
流れのほとりで「つゆのこ」に髪をとかして、服を整えてもらいます。
「こけのぼうや」は、ハチミツなど、朝ごはんの支度をしています。
からすの先生の授業が終わると、動物たちとの楽しい遊びの時間。
リスさん、小鳥さん、こじかさんと遊んで、きのこぼっこのお話を聞いて、
やがて星のこどもがやってきて帰り道を照らしてくれます。

小さな仲間たちと、きょうもたくさん笑って、遊んで…。
幸せな子どもの1日をやさしく、いきいきと描いたドイツ古典絵本の名作です。
いずれの絵も、左右対称の草花の飾りケイの中に描かれています。
新しい芸術の意を持つアール・ヌーヴォーはイギリスやアメリカでの呼称ですが、
ドイツではユーゲント様式と呼ばれていました。
ちなみに、フランスではギマール様式、イタリアではリバティ様式など。
おとぎの国をのぞきこんでいるような、わくわくする印象をもたらしてくれます。

上の2冊と異なり、ツルツルした表紙。背は赤のクロス装で3話分なのでちょっと厚めです。

ハードカバー サイズ 天地 28.2センチ×左右 21センチ



cover品切れ ドイツ語版 WaldiーEin lustiges Dackelbuch(ゆかいなダックスフント ヴァルディ)
Fritz Koch-Gotha(フリッツ・コッホーゴッタ), Walter Andreas

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag
1600円 A-

小さい黒毛のダックスフント、ヴァルディは兄弟のなかでいちばんのいたずらっ子。
食事のときは好き嫌い、学校では居眠りばかり。
そのくせ休み時間ともなれば友だちに噛みつき、ズボンを台無しに。
泳ぎにいっても散歩にいっても、まわりのみんなに迷惑をかけるばかり。
ママの留守中にはサッカーボールで鏡を割っちゃって、家じゅうをメチャクチャにしてしまいます。

いよいよクリスマス。ヴァルディの家にもサンタクロースがやってきました。
もちろん、みんなにプレゼントを持って。
ヴァルディは一通の手紙をもらいます。いい子にしてないとプレゼントをもらえないのは世界共通?

見開きごとに、右ページはカラーの絵。左ページには文字と、モスグリーン系1色のイラスト。
ファッショナブルな服に身を包んだワンコらが子どもっぽくないタッチで描かれています。
それにしてもヴァルディのヤンチャっぷりが半端でないです。
Fritz Koch-Gotha(フリッツ・コッホーゴッタ)は1877年生まれ、1956年没。
ドイツ人ならだれもが知っている有名な挿絵画家です。
古い絵本の再版。背は、空色のクロス装。解説文つき(ほぼ、上に書いたストーリーが掲載されています)。

ハードカバー 天地 21センチ×左右 19.5センチ



coverドイツ語版 hopplaーwir kommen! Ein lustiges Teddy-Buch(テディベアのお話)
Fritz Koch-Gotha(フリッツ・コッホーゴッタ), Walter Andreas

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2000年
2200円 A-

上の絵本と、同じコンビによる絵本。

動物たちを召し使え、食卓についていた魔法使いが、大声でどなり始めます。
「おまえたちか? いつもわしの蜂蜜をなめていたのは!」
魔法の杖を一振りすると、そこにいた3匹の熊はたちまちぬいぐるみに帰られてしまいました。
「明日の朝までに盗んでいた者を見つけないと、おまえたちは永遠にその姿のままだぞ」
魔法使いに窓から放り出された3匹は月明かりの下、ある家の煙突にまっさかさまに落ちて…。
すすにまみれて出てきたところは、人形やねこがたくさんいる部屋。
夜中になると、おもちゃたちは動き出すのです。
人形劇、サーカス、ボクシング…楽しく遊ぶうち、テディベアたちは蜂蜜のことなどすっかり忘れてしまって。

やがて楽しい一夜が明け、おもちゃたちがまた子どもたちのものになる時がやってきます。
子どもたちが部屋に入ってきて…。
そう、子どもたちみんながテディベアを持っているのは、こんないきさつからだったのです。

見開きごとに、右ページはカラーの絵。左ページには文字と、シックなブルー1色のイラスト。
テディベアたちが人形らと奔放に遊ぶ光景が傑作。心踊ります。
ねこも登場しているのが、海ねこ的にポイント高。
古い絵本の再版。背は、深い藍色のクロス装で、見返しもほぼ同じ色あい。
解説文つき(ほぼ、上に書いたストーリーが掲載されています)。

ハードカバー 天地 21センチ×左右 19.5センチ



cover品切れ ドイツ語版 Alle meine Haeschen  Ein lustiges Hasenbilderbuch(私のうさちゃんたち)
Fritz Koch-Gotha(フリッツ・コッホーゴッタ)

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2000年
1600円 A-

イースターのうさぎは、庭先に色とりどりの卵をこっそり隠しにきます。
卵を見つけた子どもたちは、もう大喜び!
イースターうさぎへの思いを綴った詩や、うさぎをめぐるさまざまなお話が、
ゆったりとした、しかも、リズミカルな韻を踏みながら語られています。
クリスティアン・モルゲンシュテルンをはじめとした、著名な詩人たちの言葉の妙技。

見開きの右ページは全面にカラーの絵。左ページには、文字とカラーの絵が。
言葉がわかったらもっともっと楽しいと思いますが、人とうさぎ、
豊かな自然や田園風景など、たっぷりのイラストをお楽しみになれると思います。
古い絵本の再版。背は、空色のクロス装。解説文つき。

ハードカバー 天地 21センチ×左右 19.5センチ



cover品切れ ドイツ語版 Haeschen klein, ging allein... Ein lustiges Bilderbuch(ちびウサギのひとり旅)
Herbert Kranz, Fritz Koch-Gotha(フリッツ・コッホーゴッタ)

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2002年
1600円 A-

森に住むうさぎ一家に、おじさんうさぎから手紙が届きました。
「おチビちゃんが、おじさんのところに来てくれるのを楽しみに待っています」
おじさんは町に住むイースターうさぎ。
チビうさぎはおじさんに会いたくて仕方がありません。
そんなチビうさぎに、お父さんはこう言い聞かせます。
「途中でだれかが何か言ってきても、お日さまに向かってただただまっすぐ歩くんだよ。
いじわるなキツネには、くれぐれも注意しなさい」

チビうさぎは、ひとりで旅出すことなどヘッチャラ。だけど、お母さんうさぎの目には涙が。
「チビちゃん、早く帰ってくるんですよ」

こうして、生まれて初めてひとり旅に出たチビうさぎは、さまざまな冒険を体験していきます。
暗い森で道に迷い、猟師やキツネ、大きな犬にもおどかされます。
さまざまな困難を切り抜けて、ようやく町のおじさん宅にたどりついて。
おじさんは、勇敢なチビうさぎにイースターの卵の色つけを教えてくれます。

右ページには繊細で豊かな色合いで、ほぼ全面いっぱいのイラスト。
左ページは文字、ところどころにモスグリーンのイラスト。
Herbert Kranzは1891年生まれ、73年没。
古い絵本の再版。背は、空色のクロス装。解説文つき。

ハードカバー  天地 21センチ×左右 19.5センチ



coverドイツ語版 Wie Engelchen seine Mutter suchte Ein Maerchen in Versen(小さな天使 ママ探しのお話)
Ernst Kutzer(エルンスト・クッツァー),Magdalene Wannske

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2002年
1600円 A-

春の天空に、天使たちをのせた雲がひとつ浮かんでいます。
地上からママに呼ばれるまで、天使の子たちはそこにいるのです。
ところが、小さな天使のひとりがはしゃぎすぎて、まっさかさまに地上に落ちてしまいます。
ひとりぼっちの小さな天使は、ママを探し求めます。
さまざまな動物を訪ねてママがいないか探しますが、動物たちは、天使が動物の世界にそぐわないことを知っています。
小さな天使は、ついに町に住むイースターうさぎの家へやってきます。
夜、イースターうさぎが小さな天使を連れ、卵を持って町へ出かけると、
まだ明かりがともる一軒だけが見えてきました。
うさぎはそこへ小さな天使を連れていったところ、待っていたのは優しい優しいママなのでした。

Ernst Kutzer(エルンスト・クッツァー)は1880年生まれ、1965年没。
大きな魚、王冠をかぶりマントをはおったカエルの王様、エプロンをつけた鳥おばさん…。
はだかんぼの天使が次々に動物たちを訪れるシーンが、豊かな色調で描かれています。
見返しの右ページほぼ全面にイラスト。左ページは文字と、ブラウン調のイラスト。
古い絵本の再版。背は、グリーンのクロス装。解説文つき。


ハードカバー 天地 21センチ×左右 19.5センチ



cover品切れ ドイツ語版 Der Zuckertuetenbaum(お菓子の筒がなる木のお話)
Richard Heinrich, Albert Sixtus

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag
1600円 A- 表紙はじ少へこみ

ドイツでは、小学校に入学する新1年生が、お菓子や文房具の入った円錐形の筒をお祝いにもらう習慣があります。
本書は、その筒のなる木のお話。
クリスマスが過ぎたころ、ループレヒト老が、魔法の球根を持って小人たちのところへやってきます。
小人たちは、さっそく雪の日に球根を植えて、春には木の芽が育ちます。。
小人たちに見守られ、木はどんどん大きく育っていきます。
やがて、花が咲き、甘い甘いお菓子の筒が実り始めます。
いよいよ、収穫の秋。入学式まであとわずというころ、小人たちは丹精こめて育てたお菓子の筒を収穫します。
入学式の日、筒を手にした子どもたちのうれしそうな顔を見て、小人たちも大喜びです。

お菓子や文房具の入った円錐形の筒というのは、初めて知りました。
その筒がなる木という、思いも寄らないような発想から作られた絵本。
働き者の小人たちが手塩をかけて木を育てていく喜びや苦心、やがて、ついに子どもたちに届けることができた張り合い。
心のぬくもりがじんわりじわじわ伝わってくるようです。

童話作家Albert Sixtusは1892年生まれ、1960年没。
見返しの右ページほぼ全面にイラスト。左ページは文字と、モスグリーンのイラスト。
古い絵本の再版。背は、空色のクロス装。解説文つき。

ハードカバー サイズ 天地 23.3センチ×左右 19.5センチ



cover品切れ ドイツ語版 Gasthaus zur Sonne Ein Wichtelmaerchen(お日さま軒のお話)
Erich Heinemann,Fritz Baumgarten

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2000年
1800円 A-

春の森には、なんとたくさんの花が笑い、鳥が歌い、動物たちがささやきあうのでしょう。
そんな春のある日、小さなトゥリーは「お日さま軒」を開店しました。
お日さま軒を訪ねてくる蝶々やテントウムシ、ねずみ、鳥やカエル、トカゲたち…。
森の動物たちを、トゥリーはおいしい飲み物や食べ物でもてなします。
夜は、ヴァオイリンや歌で楽しいパレードも行われました。

夏も終わりに近づいたある日、1匹のずる賢いテンがやってきて、とんでもない料理を注文します。
トゥリーは森の動物たちと力をあわせて、テンに立ち向かいます。

トゥリーと森の動物たちの春夏秋冬を綴ったお話です。

本文の全体がクリーム色。森の生き物たちがたくさんたくさん、
イキイキとした様子で描き込まれています。花々もたくさんたくさん。
料理もそれはおいしそうに描かれています。お日さま軒に行きたくなる、
あるいは行った気持ちになるような絵本。

背は、深いグリーンのクロス装。解説文つき。

ハードカバー 天地 24センチ×左右 19.5センチ



coverドイツ語版 Michael im Zauberwald(魔法の森のミヒャエル)
Erich Heinemann,Fritz Baumgarten

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2000年
2200円 A-

上と同じコンビによる絵本。

両親を病気で亡くしたミヒャエル少年は、悲しみにくれながらも、
牛やヤギの世話をして一生懸命、暮らしていました。
秋も過ぎゆくころ、町へ出て仕事を探そうと、大好きなアコーディオンを持って旅に出ます。
旅の途中「魔法の森」を歩くうち、疲れて寝入ったミヒャエル。
眠りから覚めると、ノームのお年寄りがひとり立っていました。

ミヒャエルは薪割りや水汲みなどの仕事を手伝って、すっかり「魔法の森」の人気者に。
クリスマスには、動物たちとみんなで盛大にお祝いをしました。
新年を迎え、ミヒャエルは鍛冶屋の仕事を習い始めると、金の鉱脈を見つけ、拳ほどの金を掘り当てます。

春になり、ノームたちとの別れがやってきました。
ノームたちは金の塊と、彼らの経験が書き綴られている分厚い本をミヒャエルに贈ります。

ミヒャエルは町へ出て、学校を卒業し、ついには鉱夫になります。
努力する者には世界が開け、必ず幸福が待っているのです。

本文全体がクリーム色。1ページ大のイラスト、中には見開きいっぱいのイラストもあります。
ミヒャエルが健気でかわいらしい。ノームたちも、森の動物たちも、たくさん描かれています。
絵柄を眺めているだけで、心が楽になるというか、前向きな気持ちになれるような気がします。

背は、群青色のクロス装。解説文つき。

ハードカバー 天地 24センチ×左右 19.5センチ



cover品切れ ドイツ語版 Ringel, Ringel, Reihe(輪になって踊ろう) Alte und neue Kinderlieder
Adolf Holst(アドルフ・ホルスト),Ernst Kutzer(エルンスト・クッツァー)

Alfred Hahn's Verlag・Esslingen Verlag 2002年
2400円 A- 裏表紙角 少イタミ

1920年代に活躍した童話作家、アドルフ・ホルスト(1867年~1945年)による童謡集。
彼自身による童謡以外に、民間伝承による民謡が多数おさめられています。
中でも、ドイツ・ロマン派の2大詩人、アルニムとブレンターノがともに編集した
民謡集「少年の魔法の角笛」からの童謡は、今も世界中で親しまれています。
エルンスト・クッツァー(1880年~1950年)による縁装飾の、えもいわれぬ美しさとともにお楽しみください。

見開きごとに、美しい絵が次々あらわれて、声が出てしまいそう。
古い絵本の再版。見返しは、手と手をとりあう子どもたちが地紋のようにいっぱい。
背は、深いブルーのクロス装。解説文つき。

ハードカバー 大型本 サイズ 天地 27.5センチ×左右 21.4センチ

ドイツ語 50年代60年代ほか70年代の絵本・新しめの本





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