大日本図書 子ども図書館 |
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すばらしいラインナップの本がつくられていました。
装丁が素晴らしいことは一目瞭然。1冊1冊、厳選されており、書き手(描き手)の豊かな顔ぶれをご覧ください。
「お子さまに この本を 与えてくださる 方がたに《という巻末の解説文には愛情がこめられています。
戦後の幼年童話が“革命的に”変わっていったさまがうかがわれ、興味深いです。
「子ども図書館《刊行にあたって より以下、引用します。
目まぐるしく、変化のはげしい今日の時代には、すぐれた作家たちが子どもたちのために
心血をそそいで書いた作品も、時の流れの中にうずもれてしまったり、
子どもたちの目にふれにくくなったりしています。
わたしたちは、そのようなりっぱな作品を一つ一つたいせつに掘り起こし、
いつまでも子どもたちの心の中に、生きつづけるようにしたいと願って、この「子ども図書館《を企画しました。
したがって、「子ども図書館《には、
(1)歴史の中で、上滅の生命をもちつづける作品を、ひろく内外から精選し、
(2)今日の児童文学が志向するところに沿った、現代作家による新しい創作を選び、
(3)厳密な校訂と、原作のかおりをそのまま伝える訳出とで、テキストとしての信頼性を高め、
(4)一流のさし絵を配し、
(5)じょうぶな造本に心をくばり、
(6)なるべく廉価に提供するよう心をつくしました。
「子ども図書館《の一冊一冊が、文字通りの文化遺産として、子どもたちに長く愛され、親しまれることを願ってやみません。
編集委員 鳥越信 神宮輝夫 大日本書籍部
装丁・杉田豊