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アンデルセン童話全集

2005年4月2日、アンデルセン生誕200年。
「アンデルセン生誕200年展」も開催され、改めてアンデルセンの魅力に気づく機会も多い昨今です。。
アンデルセンの全集は数あれど、この全集は特別に素敵。
「世界にほこる豪華決定版」と銘打って、講談社が1963年(昭和38年)〜64年(昭和39年)に出版した全8巻。
アンデルセンが一生のあいだに作った童話163編すべてを、
デンマーク語のもっとも信頼される原典から忠実に訳した色刷り挿絵入り。
函、表紙金版、目次のカットは、アンデルセンのスケッチ・切り絵細工。
表紙は良質のクロス装にビニールカバー。
見返しにアンデルセンの顔写真の切手をあしらい、造本がすみずみまで美しい。
表紙画像をごらんになると派手な印象かもしれませんが、函はいたってシックな装丁。
本体背が見えるように並べると虹のような上品な色の並びに。
逆向き、本体が見えない向きで並べると白地にシルバーの文字。
(函の表面にはシルバーの地に白抜きで、各巻、違う風景が描かれています)。
書棚に並べたとき、そこだけケバケバするようなことがない。
そのような点まで、ひじょうによく配慮されていると思います。
丈夫な函が本体をしっかり保護。1巻以外、函にヨゴレ防止のためパラフィンカバー。
発送の際はがして、できるだけきれいな状態でお届けします。

監修 川端康成 佐藤春夫 高橋誠一郎 ラーセン
編集委員 大畑末吉 林穣二 平林広人 矢崎源九郎 山室静
装本・レイアウト ビジュアル=コミュニケーション=センター

「おどり子は、まるで空気の精のように、ひらひらとふきとばされて、ストーブの兵隊さんのところへとんできました」
「こうしてふたりは、もうおとなになって、そこにすわっていました。
それでもふたりは、やっぱり子どもでしたーー気持ちのうえではね。
そうして、季節はもう夏でした。あたたかい、めぐみゆたかな夏でした」
このような平易にして、豊かな訳文。

挿絵のメンバーは、初山滋、太田大八、いわさきちひろ…
カラーの口絵のほか、1ページ大のカラーが1冊あたりに5点ほど。
ほかに2色・1色のイラスト多数。2色のシックな色づかい。とても品がいいのです。
ずっと年をとったとき、この全集がある部屋で暮らしたいぐらい。
持っておきたい全集として当店は推します。

ビニールカバーに多少オレがあったりしますが、よほど保存状態がよかったようで、シミ・ヤケとも経年を考えると極少。
出版時から43年が経過しているのが信じられないぐらい、奇跡的な状態の良さ。
スリップがはさまれ、読まれた形跡はほとんどなし。しまいこまれていたデッドストックのようです。
月報つき(浜田廣介、立原えりから執筆陣が豪華。角オレあり)。小口の下側に特価本のような小さいマーク。

ハードカバー 各巻350〜370ページ前後 サイズ 天地 22.5センチ×左右 16センチ

品切れ アンデルセン童話全集 全8巻
講談社 昭和38年
1万2000円 送料サービス B+ 当時各650円

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●1巻 訳・矢崎源九郎・訳 挿絵・初山滋(函シミ)
親指ひめ 人魚のおひめさま 皇帝のあたらしい着物 すずの兵隊 ほか9編

●2巻 訳・山室静・訳  挿絵・太田大八(小口少ヨゴレ)
飛行かばん ナイチンゲール みにくいアヒルの子 雪の女王 ほか12編

●3巻 訳・大畑末吉 挿絵・赤穴宏
赤いくつ マッチ売りの少女 古い街燈 幸福な一家 ほか25編

●4巻 訳・平林広人 挿絵・池田仙三郎
食料品屋にいる小人のニッセ 一つのさやから出た五つのえんどうまめ
最後の真珠 のろまのハンス ほか19編

●5巻 訳・矢崎源九郎 挿絵・富永秀夫
沼の王のむすめ わるい王さま パンをふんだむすめ 真珠のかざりひも ほか14編

●6巻 訳・山室静 挿絵・いわさきちひろ
人形つかい ふたりの兄弟 古い教会の鐘 駅馬車の十二人 ほか9編

●7巻 訳・林穣二 挿絵・鈴木義治
カタツムリとバラの木 子どもべやで 門番のむすめ ほか20編

●8巻 訳・大畑末吉 挿絵・松田穣(函、少しヘコミ)
木の精ドリアーデ 流れ星 お日さまの光の物語 大きいウミヘビ ほか24編



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