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あまカラ

14号〜20号〜30号〜40号〜
50号〜・60号〜70号〜80号〜90号〜
100号〜110号〜120号〜130号〜140号〜
150号〜160号〜170号〜180号〜190号〜続200号・終刊号



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品切れ あまカラ 50号 50号記念特別号 1955年(昭和30年)10月 甘辛社 1400円
B- 背表紙少イタミ 小口ヤケ ホッチキスさび 当時の定価(50号に限り)100円

写真ページ 菓子 写真と文・葛西宗誠
小島政二郎 佐藤春夫(わが内の鮨)獅子文六(煮ざかな)
長谷川伸 里見ク(食ふ場所)石川欣一 永井龍男
坂西志保 北條誠 浦松佐美太郎 吉屋信子
宇野浩ニ 河上徹太郎 水原秋桜子 源氏鶏太(浅草の親子丼)
森田たま(トレドのお菓子)浜本浩 魚返善雄
倉島竹二郎 吉野秀雄 子母沢 寛

おわび致さねばならぬことは、本号は倍大号としたにもかゝわらず、
どうしても載せきれず、すったもんだの末に次号も記念第2集として
刊行することに致しました。どうぞご期待下さい。
いま一つ、ある出版社から、かって本誌に掲載しましたものを編集して、
一冊の新書にまとめられることになりました。
これも五十号を記念する企てになろうと思います。
…小島政二郎先生が大きな犠牲をおはらいになって、何でもしてやろうと心柱をおたてになり、
老練の大久保さんが面倒をみて下さることになり、更に若い元気な水野さんが、
第一線に出て作って下さることとなったので、こちらも些かのお手だすけをしたのが、
こんな立派なものになって、喜びにたえません。(あまカラ通信 今中善治 抜粋)

しゃにむに走りまわって、一冊一冊とつみかさねて、もう五十冊になったかと思うと、
うれしいような、おそろしいような、変な気持になってしまいます。
小島先生のお宅は鎌倉で、毎号お訪ねしてお教えを乞うことはできませんので、
大久保さんにきいては、作ってきました。何も知らない小娘なので、さんざんに叱られ、
一人しょんぼり、町を歩いて、もうやめさせて頂こうと、何度涙を拭ったかわかりませんでした。
…わたくしは編集小僧です。若いのですもの、これからです。
五十号を出して、先ず小学校を出たのでしょう。(あまカラ通信 水野多津子 抜粋)

水野君は特異な才能をもっている女の子で、何から何までこの若い
はつらつたる水野君がしたのです。本誌がこゝまで来たのは、彼女がねてもさめても
『あまカラ』のことを恋こがれ、頂いた原稿を抱いて寝るような、べた惚れから、
若い情熱が燃えてこゝまで発展したのです。もしあやまって『あまカラ』をやぶるなら、
彼女の血が滴るように感じられるのです。こわいくらいのものです。圧倒されてしまいます。
それにもまして、こゝに敢てありのままを初めて書きますが(こゝまできたから書いても
鶴屋八幡はおこらぬでしょうが)。それは鶴屋八幡が本誌について巨大な援助を、
見せかけはひかえ目にして、充分にして下すったことです。これは知る人が少なくて、
甘辛のれん会がやっているかのような誤伝があったくらいに、個人が何もいわずに、
やっている等ということは、大阪ではたえてないことなのです。五十号を出すに当って、
われわれは、あらためてこの鶴屋八幡の心いれに頭をさげます。(あまカラ通信 大久保恒次 抜粋) 


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品切れ あまカラ 51号 50号記念 続編 1955年(昭和30年)11月 甘辛社 1400円
B 背表紙少イタミ 小口ヤケ ホッチキスさび 当時の定価50円

写真ページ 甘酒茶屋 写真・葛西宗誠
小島政二郎 池田潔 長谷川かな女 吉田健一(駅辨の旨さに就いて)
飯澤匡 佐野繁次郎(酒)高橋邦太郎 花柳章太郎 関根秀三郎
吉田智子 古川緑波 佐藤春夫(熊野のさんま)長田幹彦
戸板康ニ 桶谷繁雄 中里恒子 玉川一郎
島津忠重 吉田三七雄 邱永漢 子母沢寛

続・記念号は、前号に引続きすぐ発行の予定でございましたが、
倍大号に引続いての増頁号という大仕事で、只でさえまごまご致して居ります処へ、
頼りに致す大久保が白内障の手術を致し、引籠って居りまして、
手不足やら手違いやらで、すっかり遅れてしまいました。
記念号にとお願いを致し、夙に御執筆を賜りました方々をはじめ、
読者の皆様に対し、誠に申訳けのない次第でございますが、何卒、御寛恕のほどをお願い申上げます。
本号も記念号ということで、表紙図案も前号と同じに致しました。
色が変りまして如何でございましょう。(あまカラ通信 水野多津子 抜粋)


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再入荷分、品切れ あまカラ 52号 1955年(昭和30年)12月 甘辛社 1300円
B  表紙ヤケ・角オレすじ 背表紙スレ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ やつはし 写真・葛西宗誠
宇野浩二 矢代幸雄 邱永漢 木村荘八(猫助)
長田幹彦 古川緑波 村井米子 谷村文雄
中谷宇吉郎(西洋の浜焼)戸塚文子(あん玉論争)
池田潔 花柳章太郎 山内金三郎(あまカラ手帖)
吉田三七雄 子母沢寛


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あまカラ 53号 1956年(昭和31年)1月 甘辛社 1300円
B  表紙少イタミ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ もち 写真・葛西宗誠
小島政次郎 田宮虎彦(舌もとろける美味)小泉信三
長田幹彦 長谷川春子 古川緑波 長田一脩 伊藤鴎ニ
奥野信太郎 草野心平(牛の舌)戸塚文子(けとばし)
吉田智子 吉田三七雄 邱永漢 子母沢寛

五十号を出しましてより、身辺急に忙しくなり、なにかと手違いやら不行届きやらあって、
皆様に大変御迷惑をおかけいたしましたが、幸い大久保の眼も治りましたことですし、
今年こそは力一ぱい働いて、本誌におよせ下さっている皆様方の御芳情に報いる覚悟でございます。
何卒よろしくお願いいたします。(あまカラ通信 水野多津子 抜粋)**


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あまカラ 54号 1956年(昭和31年)2月 甘辛社 1300円
B  背表紙少イタミ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ 酒 写真・葛西宗誠
小島政次郎 藤沢桓夫 吉田健一(文学に出て来る食べ物)
戸塚文子(天城のシシ鍋)扇谷正造 津田正夫
古川緑波 佐佐木信綱(小唄料理)狩野近雄 有竹修二
吉田三七雄 山内金三郎(あまカラ手帖)邱永漢 子母沢寛 **


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あまカラ 55号 1956年(昭和31年)3月 甘辛社 1300円
B  背表紙少イタミ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ うどん 写真・葛西宗誠
志賀直哉(食べ物について)小島政次郎 長田幹彦 小林勇
吉田健一(文学に出て来る食べ物)津田正夫 村井米子
前田栄三 古川緑波 吉田智子 近藤日出造 福田恆存
邱永漢 川合玉堂 圓地文子(食べる娯しみ)
戸塚文子(菊ごぼうの味噌漬)大久保恒次
山内金三郎(あまカラ手帖)吉田三七雄 子母沢寛 **


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あまカラ 56号 1956年(昭和31年)4月 甘辛社 1300円
B 背・裏表紙少イタミ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ げてもの 写真・葛西宗誠
喜多村緑郎 小島政二郎 佐藤春夫(うなぎの話)
吉田健一(文学に出て来る食べ物)戸塚文子(戸塚文子)
近藤日出造 古川緑波 大田黒元雄 前田栄三
吉田三七雄 福田恆存 長田幹彦 小林勇 渋沢秀雄 福島慶子
浜野英ニ 山内金三郎(あまカラ手帖)邱永漢 子母沢寛

またこの号も十六ページの増頁をいたしました。そうでないと頂いたのを
載せきれないからです。また東京の書店五軒ほどへ出してみましたところ
直ぐに売れてしまったそうです。のみならずバッグナムバアをと、
毎日のように注文がまいりますが、手もとに保存する分まで不足がちな
現状ですので、おことわりの他なく何卒おゆるしを願いいます。
近く六月社から『随筆あまカラ』が出ますことゆえ、
これでその求めに満足していたゞけると、ほッとしています。(あまカラ通信 より) **


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再入荷 あまカラ 57号 1956年(昭和31年)5月 甘辛社 1300円
B 背表紙少イタミ 裏表紙少キズ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ たけのこ 写真・葛西宗誠
梅原龍三郎 小島政二郎 中谷宇吉郎(DOJO)
坂口謹一郎 邱永漢 近藤日出造 有本邦太郎 湯木貞一(うずみ豆腐)
吉田三七雄 吉田智子 古川緑波 奥野信太郎 小林勇
山内金三郎(あまカラ手帖)戸塚文子(平戸のアゴ茶)
村井米子 島津忠重 前田栄三 白石凡 長田幹彦 子母沢寛

この号も又十六頁を増ページいたしました。これで三冊つゞいての増ページで、
こうしなくては、とうてい整理がつかぬからです。正にうれしい悲鳴ですが、
増ページとはきくが少しもそれを感じないすらすらと読んでしまうので、
もうこれでおしまいか! と、まだもの足りぬ。よって、もっと増ページを
しなさいーーという投書がきています。人の気も知らないで……。(あまカラ通信 より)


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品切れ あまカラ 58号 1956年(昭和31年)6月 甘辛社 1300円
B 背表紙少イタミ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ 川魚 写真・葛西宗誠
高浜虚子(一ぴきの鰆)小島政二郎 井上靖(丸子のとろろ汁)
長田幹彦 邱永漢 狩野近雄 古川緑波 福田恆存
山内金三郎(あまカラ手帖)池島信平(紙にかいた美食)
近藤日出造 前田栄三 戸塚文子(浜納豆)
中谷宇吉郎(クラントウ後記)吉田三七雄 子母沢寛

この号は八頁の増頁で作りました。しかしはち切れそうで、苦心をしました。
ともかくも当分は増頁をつゞけるつもりでおりますゆえ一層の御声援をお願い申します。
毎号発送をすませますと、手もとに残るのはほんの僅かですので、また増刷をするのですが、
わきから見ていられる方々が、一体今までの寄贈先は、本当に読んでいて下さるか何うか、
あけすけにおたずねしてみて、一度整理をしないと必ずむだがあるだろうとの御注意をうけましたので、
この春からその整理にとりかかりましたところ、ほとんど入会して下さったので、
部数の点では別に減りませんでしたが、これで一冊もむだなく読んで頂けるようになったと、
ほっと致しました。(あまカラ通信 より)


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あまカラ 59号 1956年(昭和31年)7月 甘辛社 1300円
B 表紙少ヨゴレ 小口ヤケ 当時の定価50円

写真ページ まつり 写真・葛西宗誠
佐佐木茂索 小島政二郎 藤沢桓夫 福田恆存
朝井閑右衛門 山内金三郎(あまカラ手帖)戸塚文子(わりごそば)
近藤日出造 古川緑波 福島慶子 安倍能成
三島由紀夫(わが半可食通記)式場隆三郎 新村出 桶谷繁雄
長田幹彦 吉田智子 吉田三七雄 邱永漢 子母沢寛 *


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あまカラ 14号〜20号〜30号〜40号〜
50号〜・60号〜70号〜80号〜90号〜
100号〜110号〜120号〜130号〜140号〜
150号〜160号〜170号〜180号〜190号〜続200号・終刊号





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