ターシャ・テューダーの本 |
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人気がありすぎるものには、なんとなく背を向けたくなるものですが…。
それでも、移ろいやすく揺らぎやすいことばかりのご時勢ですから。
闇夜にともる灯のようなぬくもり、恋しくなるときがありますね。
ターシャ・テューダーは1915年生まれ、2006年で91歳です。
肖像画家を母に、ヨットの設計技師を父にもち、ボストンで生まれました。
子ども時代は主にコネティカット州で過ごし、結婚してからはニューハンプシャー州、
子どもたちが成長してからはバーモント州と、ずっと、アメリカ北東部のニューイングランド地方で暮してきました。
1938年に「パンプキン・ムーンシャイン」を出版。
以来、70年近くもの間、ずっと絵を描き続け、絵本を出版、創作活動を続けてきました。
画家であるとともに、糸紡ぎ、機織り、裁縫、料理もプロなみの腕前。
たいへんな読書家、信念の人でもあります。
19世紀の生活様式の良さを実践し、野菜や花作りに情熱を傾けてきたことはご存知のとおりです。
つねに自然体で生き、生活においても作品においても商業主義や流行に流されず、
それでも世間に背を向けきらず、どうにかして折り合いをつけながらやってきたターシャ。
世界中で人気の理由は、わかるような気がします。
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