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2003年8月の日記

暑中お見舞い申し上げます

お暑うございます。つくづく。
我が家の5匹のねこたちも、
日中は日当たりの悪い1階、もしくは風呂場、
ピアノの上など、少しでも涼しいところを
探して、ひたすらじっとしております。
暑いときはムダに動かない。
涼しくなったら動き始める。
ねこと一緒にしてカチンと来る人がいたら申し訳ないですが、
沖縄や南国の人々と同じですね(褒め言葉)。
無理・無駄がないです。

いつも長くなるので、今日こそコンパクトにいきます。

当店は在庫が220冊〜230冊のまま、なかなか増えません。
なぜかというと、仕入れと新着本の
更新スピードが遅すぎて。
もっとガンガン仕入れて、バシバシ更新していければ、
いいのですが、いかんせん、店主のぼーっとした
性格がよくも悪くも反映されております。
おかげさまで、ぽつりぽつりとではありますが、
コンスタントにお買い上げいただいています。
ありがたいことです。

今日は、お買い上げいただいた男性の方から、
うれしいメールをいただきました。

絶版となっている本なのに
非常に良心的・リーズナブルな値段で
入手できて、うれしいこと。
古本 海ねこはかわいらしいお店だと思うし、
オリジナルしおりもついてくるのがいいと思う。

本題にそんな内容を書き添えてくださいました。
あら、値つけが安かったかしらと瞬間思いましたが、
いや、喜んでいただけてよかった! と感じました。
楽なことばかりではないけど、
オンライン古本屋を続けていてよかったと思いました。

私は子供のころから社交性があるほうではなく、
外で遊ぶより、ひとり部屋で本を読んで、
物語の世界で遊ぶのが好きでした。
苦しいとき、どうしていいのかわからないとき、
楽しい気持ちになりたいとき…
本や雑誌に助けられて歩んできました。
だからこそ、自分も本を作って、
少しでも、どなたかのお役に立てたらいいなと願い、
今のライターの仕事をするようになりました。

そして、自分自身、探している本をどこかで
入手できたときの歓びは、格別のものと感じています。
十人十色、好きな本は人それぞれですけど、
本が好きな人にとって、
自分が欲しい本を手に入れられる歓びは、
ほかの何物にも替えがたいと思うのです。
ですから、オンライン古本屋として
本をご用意して、どなたかご入用の方に
喜んでいただけると、心底うれしいです。
相手の方の気持ちもわかりますし、
お役に立てたと思える自分に
(たとえ自己満足だとしても)幸福を感じます。
要は、自分が楽しいから続けているのです。
あらあら、人間、いくつになっても
好きだと思えるものと出会えるのでしょうか。

佐藤初女さんの本に
だれかのお役に立てる仕事ができることこそ
生きがい、やりがいとなるといった内容が書いてありました。
そのとおりだと思います。

「儲かりまっか?」と聞かれたら、即答「否」
ではありますが、おもしろいですよ、オンライン古本屋。
支えてくださる皆様のおかげです。
ありがとうございます。
まだまだ続けていけそうな気がします。

京王百貨店の古書市で、
他店舗の品ぞろえに圧倒されましたが、
やはり仕入れと新着本アップをもうちょっと
頑張っていきたいとも思っております。
カメペースですが、少しずつでも充実させていきたい。
と思いつつ、明日は取材で1日、外出だ。
ほかの店の人は、いつどうやって仕入れているのか?
私もそこそこは古本屋通いして買い込んできているわりに、
なぜもっと在庫を増やすことができないのか。
うーむ、謎です(謎ってほどでもないのですが)。

ま、ガンガン仕入れて、バンバン売るお店もあれば、
少しずつ仕入れて、ゆっくりマイペースで売る
小規模のお店もありかと。
みんながみんな月収20万円稼いでいるわけでなく、
楽しみながら、どうにか続いている
古本 海ねこのような店もありかも、と。
どうにか続いていくためには、まずは
私がもっとよく考えて、もっともっとどうにかしていかなくちゃ。
これからも、どうぞご贔屓によろしくお願いいたします。

追記・今、ヤフージャパンに「オンライン古本屋」
のワードを入れて検索したら、当店が出ていました。
審査に通ったのでしょうか?
よくわかりませんが…。
いずれにしても、ありがたいッス。
売り上げに結びつくのかどうかは未知数ですが、
当店直でおこしに来る方々にも楽しんでいただけるように
ますます頑張らなければ、ね。

追記の追記・やはり審査に通ったわけではなく、
たまたま、だったようです。

2003年8月4日 記


大阪へ行ってきました

今日は58回めの終戦記念日です。
終戦の日は、さぞかし暑かったのでしょうね。
人々は、どんな思いでその日を迎えたのでしょう。

きのう今日と肌寒くて、きのうは10月下旬の気温とか。
異常気象かと騒がれていますが、
皆さん、体調を崩されてませんか。
私は風邪のひきはじめの気配があり、
フリースのマフラー、はんてん、レッグ
ウォーマー着用のおうちルックでございます。

所用で、大阪へ1泊2日で行ってまいりました。
私としてのメインイベントは、
なんばHatchでのライブ。
「ONE NITE SUMMERTIME BLUES2003」でした。
前座は、はじめにきよし、サンタラ。
そして、山崎まさよし、松藤甲斐、麗蘭が出演。

関西でのライブハウス(スタンディング)は、初体験。
関西のファンって、ストレートに熱く反応しますね。
ファン「まさやーん、肥えたーーー?」
山崎まさよし「…失礼な(笑)」
(と、最近、健康に気をつかって、手作りの
バナナジュースを飲んでいることを語る)
「砂糖を入れて、ですね…(笑)。あ、それがいけないのかな?」と首をかしげて、
「でも、甘くないとおいしくないですよねー、
バナナジュース(苦笑)」
と、ギターをまた弾き始めるような。
やりとりがおもしろくて、
まさやんも「こういうフンイキ、久しぶりなんです」
とのびのび、実に楽しそうでした。
フジロックの3万人収容グリーンステージで
緊張していた表情(それはそれで見ごたえありですが)
とはまったく違う。
関西の人のあたたかさ・あけっぴろげな感じが、
彼の緊張をほどくのでしょう。

演奏中でもお構いなしに、隣のカップルが
「甲斐(よしひろ)さん、ええ感じで年とったなぁーっ」
「ホンマやなあー…!」
「甲斐さんのギターが見えない! うち、ギター見たいねん。
前へ行きたい!(と、人波を押しのけ前へ行こうとする。
断念して戻ってきて)ダメやわー」
なんて、大きな声で延々くっちゃべりまくるのには
ちょっと驚きましたけどね(苦笑)。
(関西弁の表記、間違ってましたら、すみません)

出かける日の朝は、マンガ『バガボンド』に熱中。
のめりこんで、どんどん物語の世界に引っ張られて
入っていってしまう感じ。
このすさまじい作品のウラには、
作者の井上雅彦さん、アシスタントの皆さん、編集者…の
血のにじむような努力があるんだろうな、と
ちらりと思ったりもします。
私は、ひところマンガの編集もやっていました。
マンガ家さんに構成・ネームのことであれこれ言わねばならず、
本当に本当に消耗しました。たぶんお互いに。
産みの苦しみも、時間との闘いも、互いのぶつかりあいも
あるでしょうし、そういう山・山・谷・山を乗り越えて、
ようやく一作品が完成。
そして、本屋さん、あるいは古本屋さんを経て、
私たちの手元に届く。
私たちは、何百円、千ー二千円を払うことによって
手にとることができる。
ありがたいなーって気分になります。
すごい作品と出会えると、奇跡のミルフィーユ的
重なりを感じて、作り手・送り手たちに感謝したくなります。

行きの新幹線の車内では
「ぼくは本屋のおやじさん」(早川義夫)を読みました。
82年に晶文社から出版された本ですが、
書店経営の苦心・日々の思いが伝わってきます。
つげ義春への思いが綴られた部分を読んで、
つげさんの短編小説など文章を読みたくなりました。
巻末についていた晶文社の「就職しないで
生きるには」シリーズの広告が気になり、
あれこれ読んでみたくなりました。

帰りの新幹線では、
難波の古本屋で見つけた写真集
「インド チャチャの海」(吉村繁)を眺めました。
13年間に渡って、プーリーの漁師のもとに通い続けて、
撮影し続けた写真家の気合!
突然の持ち込みにもかかわらず、出版を決意した
出版社クレオの編集者の心意気!
プーリー(プリー)へは
私も大変な思いをして旅した経験があり、
リキシャワーラーに海辺、漁師たちの村に連れていってもらいました。
私と連れ合いは、どこに旅しても海のそばへ行くのが好き。
日本の海辺、漁村はのどかな・
なごめる場所といったイメージじゃないですか?
しかし、プリーの漁村はまったく違いました。
ここは危険なので、自分が連れていかないと
普通では行けない場所だと、ワーラーは主張していました。
村の家々のつくりは貧しく、
物乞いの少女の必死さ、人々のどこか荒れた雰囲気…
皆さん、毎日、きちんと食べて生きることに懸命。
観光客が物見気分でお邪魔したら
石でも投げつけられそうな雰囲気でした。
世界的に考えれば、観光客ウェルカムの場所って
少ないんだろうと思いますけどね。
それにしても、そんなプリーの漁村に通い続けて、
家族と親しくなるまでに交流をかわし、
一漁師の生涯、骨が焼けて灰になるまでを
追い続けた吉村さんの熱意・努力を思うと、
熱いものがこみ上げます。
表現したい、表現せずにいられない思いが、
こうして1冊の本に結実している。
本は単なる「物」じゃないんだなーと思います。
そんなたいした本を千円で買えたので、
古本屋なんば書籍さんに感謝。

やっぱり、本はいいなあ。

だれか「儲かりまっか?」
私「うううん……」
だれか「オンライン古本屋は稼げるって本に書いてあったけど?」
私「いいえー。いや、中には、売れてる店もあるでしょうね」
だれか「そんなんで、あせらない?」
私「(……)ちょっとはね」

でもねー、それでも本を扱う仕事をできるって、うれしいです。
まあ、売れる時期もあって、売れない時期もある。
波があって当然なんでしょう。
こう蒸し暑かったり、突然、肌寒くなったりでは、
自分だって、本の購買数は、いつもよりは減っていますから、
世間の皆様も同様ではないかと察しがつきます。
本を探す、選ぶ、買うって、結構エネルギーがいることですしね。
マイペースで自分がおもしろがりながらやって
いくことに変わりない、と自分に言い聞かせています。
1冊売れても利益、何百円かの世界ですし、
バンバン売るためには、ワザ・センス・努力が必要でしょう。
これからオンライン古本屋を始めたい人は、
初期投資をすぐに回収するのは結構、難しいことは覚悟のうえ。
少ない予算を自分なりのアイディア・労力で補うことも
心がけたほうがいいかもしれませんね。

地味ながら、こつこつ続けていきますので、
本が欲しくなって、何かお求めになりたい
ものが見つかりましたときは、
どうぞよろしくお願いいたします。

2003年8月15日 記


自分も本はたくさん購入。買って気づくことは多いです

しばらく忙しい日々でした。
昨夜、ようやく原稿が一段落。
良質の絵本を仕入れたいなと思っていました。
そしたら、本サイトの協力者・居ぬさんからの
メールにあった一文にピンときました。
そうだ、ヤフオクを見てみよう。
絵本がどれぐらい出品されているのか、
ヤフオクをのぞいてみることにしました。

ご存知と思いますが「ヤフオク」とは
Yahoo!オークション。いまや有料会員(毎月280円の
プレミアム会員としての参加費を払っている人)は
300万人に迫る勢いです。
300万人といえば、政令都市の人口と同じぐらい(ヤフー談)。
それだけ大勢の人が、自分の不用品を出品したり、
欲しいものを安く買えないかと探したりしているんです。
店舗こそなくても、ものすごいビッグマーケットですね。
うごめいている人々の感情・動きなど考えると、
ネット上の一大文化といっても過言ではないでしょう。

「絵本」をのぞいてみたら、25日夜の時点で、
出品数はなんと2949件もありました。
タイトル・売り文句をばーっと見ていくだけで、
数時間かかりました。
目は痛いし、パソコンを操作する手が痛くなりました。
それでも、興味深くて、途中でやめられなくなりました。

欲しいもののうち落札日が迫っている何件か入札。
晩のうちに2冊、落札しましたが、
1冊は220円と冊子小包代340円で560円。
1冊は150円と定形外郵便代140円で290円。
ほかにそれぞれ、ゆうちょへの振込み手数料130円ずつ。
本そのものは、出品者には申し訳ないぐらい安いのですが、
トータルにすると690円と420円。
自分用の本だったら、まあ安いと思える値段だけど、
海ねこの仕入れのためとなったら、
これに少し上乗せして売ることになりますね。
そうなると、ヤフオクにいくらたくさん絵本が
出品されていても、手が届くのは安いものだけだなー。
アンティークの絵本でいいなと思うものは千円2千円
しますから、送料、振込み手数料を考えると
そんなにバンバン購入できません。
コンディションを実際に目で見て確かめられないのも難点。
(海ねこのお客様にとっても、同じ思いでしょうね)
ご家庭や幼稚園でお子さんが読み込んだものだと、
汚れやイタミはあって当然ですよね。でも、
「海ねこで買ったら、結構きれいな本でうれしかった」と
お客様に言っていただけると私もうれしい。
だから、汚れやイタミがあるのが古本ではありますが、
できるだけコンディションのいいものを仕入れたいと思っているのです。
ヤフオクでは、自分が好きな作家の本が案外、安いとき、
そして、3冊600円、20冊いくら、みたいなまとめ売りの出品は
結構、ねらい目かなと思いました。
気になるものはウォッチリストに入れてあるので、
これから連日チェックしながら、様子を見て
よさそうだったら何件か取引させてもらうつもり。

そんなこんなで。昨夜、トップページの日記に
「送料を考えると安くはないが、何冊か入札・落札」
と書いたのですが、そのあとで、はたと気づきました。
送料を考えると安くないのは、海ねこも同じだなと。

海ねこで扱っている本は、他店と比べると
決して高くはないと思います。
「一度につき2500円以上、お買い上げいただくと送料無料」
ですし、リーズナブルと謳っているのはウソじゃないです。
それでも、送料、振込み手数料を含めると、どうだろう、
利用者の方にとっては安いかなー、安くはないよなーと思います。
それでも買ってみようと思っていただけると本当に
ありがたいです。そのためには、海ねこよ、
どうすればいいんじゃ、一体いかように展開せよと?

自分が欲しい店を自分で作っていくしかないのでは?
自分がのぞきたい店じゃなかったら、
人さまはまずのぞきたいとは思わないですよね。
そのためには、一体どうすれば…? どうすれば…?

本当に利益を追求するためにやるなら、
ヤフオクで高額商品を扱うほうがずっとオイシイと思う。
入手困難なチケットをどうにか購入して、
本当に行きたい人に上増しして買っていただく。
そのほうがずっとうまみがあるし、
実際やっている人も結構いるようです。
そういう方がいるおかげで、私も
行きたいライブのチケットを落札することができました。
けれど、自分がチケットを売るかなと考えると、
ありえないと思う。
なぜかというと、やっていて自分は楽しく感じられそうにないから。

オンライン古本屋は、1冊売っても何百円(よほどの場合でも
千円、2千円程度?)かの利益しか出ませんし、
仕入れ・パソコン画面へのアップ・メール連絡・
入金確認・梱包・発送(ときには、丁重にご入金を催促
させていただかければならなかったり、
突然のキャンセルその他に驚かされ対応に追われたり)
手間・負担を考えたら、とてもうまみのある仕事とは思えません。
うさぎ書林店主の芳賀健治さんの著書「インターネットで古本屋さん
やろうよ!」を読んで、そんなに稼げる仕事なのか、
だったら、自分もやってみようかなと思う人は多いでしょう。
私だって、きっかけはそのあたりだったのかも。
だけど、やってみれば、じきわかるでしょう。
芳賀さんがすごいのは、セドリのための知識量・
技術を身につけ、連日こまめにブックオフを回って、
価値のある本を見抜いて探し出す努力を続けている点。
北尾トロさんだって、人柄・人脈・志の高さ・実行力・
エネルギーなどに加えて、連日、日記やさまざまな情報
を公開し続け、新着本を大量にアップし続けています。
よほどのタレント性やセンスでもない限り、
楽してスイスイーっと稼げる仕事ではないと思います。

だけど、私は好きな本とかかわれる仕事だから、
ライター業とともにオンライン古本屋も
当分はたぶん続けていくと思います。
せっかく作り手が良い本を苦心して世に送り出しても、
きちんと流通しないまま死蔵(あるいは、
燃えるゴミに)されるのは惜しいことです。
自分がいいと思う本を、本当に読みたい人のもとに
お届けする橋渡しの役。悪くないですよね。
欲しい本や雑誌を探している人のために
お役に立てるのも、うれしいですし。
できることなら、細くでもかまわない、長く続けていきたい。
そのために何をどうすればいいのか、試行錯誤の連続です。
おかげさまで、まあ楽しくやれています。

以前、オンライン古本屋をやりたいと
メールをくださった人から、今日またメールが届きました。
本が好きで、ヤフオクで本を売ってみて、おもしろい。
貯金もちゃんとしているし、古本屋を回るのは欠かさない。
ちゃんと古本屋として、やってみたいそうです。
それだったら、ぜひやってみてほしいと思います。
ただ、今の仕事を急いでやめることはありません。
兼業でも十分にやれますし、財力があったほうが
いろいろに展開していく自由がきくと思います。
仕入れのためのお金、在庫を置くためのスペース、
どう展開していくかのアイディアは、いくらあっても困りません。
専業で古本屋を続けていくためには「ローマは一日にして成らず」。
街の古本屋さんだって、何年もかけてじっくり築き上げてこそ
続いているわけで、そうたやすい道ではないでしょう。

月収15万ー20万も稼げなくたっていいじゃないですか。
本が好きな人に、自分が好きな本を届ける。
自分もおもしろいし、本が好きな人に喜んでもらえる。
ゆかいで楽しい役目だと思います、私はね。
ああ、また偉そうなことを言ってしまって
恥ずかしゅうございます。どうぞお許しください…。

長々と読んでいただき、ありがとうございます。
あと、思ったことをもうひとつだけ。

アマゾンマーケットプレイスへの出品は、
以前はずいぶんしていたのですが、今は控えております。
集客力があるので結構売れますし、システムは よくできています。
初めて本を売りたい人にはオススメです。
ただ、その分、本の紹介文を自分で書く自由すらなく、
アマゾン側に持っていかれてしまう手数料は安くありません。
私の場合、控えている理由は、それ以上に
何箇所もで売ると在庫管理が甘くなってしまうからです。
片方で売り切れになったのに、片方の在庫を取り消すのを
うっかり忘れていて、あとからご注文いただいた方に
お詫びすることが2度ありました。
そのときの心苦しい気持ちと、お客様の反応に、
あ、このままじゃ信用を損なうな、
手広くやろうとしたらダメだなと思い知らされました。

それでも、自分が古本を買うときは
アマゾンマーケットプレイスを利用する機会が今でも多いのです。
なぜなんだろう? と考えてみました。
ひとつは、忙しいときでも、面倒なやりとりぬきに、
ぱっぱと手早く買えること。
もうひとつは、送料を入れると決して安くはないのですが、
クレジットカード決済で入金の手間がいらないこと。
ネットバンクよりもっと楽チン。
じゃあ、海ねこよ、どうすればいいのか?
ヤフオクでも楽天でも自社のペイメントシステムを
導入していますが、いまひとつ浸透していませんね。
海ねこも、もっと簡単に買いやすくて、
もっと簡単に入金できるようになればいいけど難しいよなー。

とまあ、右往左往しつつも、おもしろく続けております。
なんだか自己確認のための文章みたいになってしまいました。
お付き合いいただいて、ありがとうございます。

2003年8月26日 記


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