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谷川俊太郎の世界へ…
詩集から絵本まで


谷川俊太郎 入り口・詩集・
子どものための本ー絵本・児童書エッセイ・対談集・写真集・ビデオ・雑誌


■谷川俊太郎 詩集■


cover品切れ 谷川俊太郎詩集
思潮社 現代詩文庫27 69年11月 82年10月の19刷
650円 B ビニカバ・帯あり 小口シミ 当時の定価780円

装幀・国東照幸
詩集<旅>全篇 詩集<21>全篇 詩集<落首九十九>から 未刊詩集から <谷川俊太郎詩集>(全詩集版)から
<日本語のおけいこ>から <花の掟>から 詩論ー世界へ! 自伝ー自伝風の断片
作品論・宿命の幻と沈黙の世界…北川透 詩人論・名づけられぬ樹…武満徹
ソフトカバー サイズ天地19.2センチ×左右12.5センチ



cover品切れ うつむく青年 谷川俊太郎
山梨シルクセンター出版部 71年 72年の3刷
1600円 B 当時の定価500円

装幀・装画 南桂子 楽譜イラスト・和田誠
ハードカバー サイズ天地17.5センチ×左右15.5センチ ★



cover品切れ うつむく青年 谷川俊太郎
サンリオ 89年・初
950円 B+ 当時の定価1200円

カバー・イラスト ウィリアム・モリス 楽譜イラスト・和田誠
装幀・平野甲賀
ハードカバー サイズ天地17.5センチ×左右15.5センチ



cover品切れ 夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった 谷川俊太郎
青土社 75年9月 90年6月の20刷・91年3月の21刷
1000円 B カバー少イタミ 当時の定価950円

芝生 夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった
(一九七二年五月某夜、なかば即興的に鉛筆書き、同六月二六日、パルコパロールにて音読。
同八月、活字による記録及び大量頒布に同意。)
一九六五年八月十二日木曜日 ニューヨークの東二十八丁目十四番地で書いた詩
My Favorite Things 干潟にて シェークスピアのあとに ポール・クレーの絵による「絵本」のために
ソフトカバー サイズ天地21センチ×左右14センチ 



cover品切れ 誰も知らない 谷川俊太郎 杉浦範茂・絵
国土社 国土社の詩の本18 76年2月 76年11月の再
1000円 B 見返しに書き込み 当時の定価950円

ハードカバー サイズ天地21センチ×左右19センチ



cover品切れ 新選 谷川俊太郎詩集
思潮社 現代詩文庫104 77年8月 82年10月の7刷
650円 B ビニカバ・帯あり 裏表紙少オレ 当時の定価780円

装幀・国東照幸
詩集<うつむく青年>から 詩集<空に小鳥がいなくなった日>から 詩集<ことばあそびうた>全篇
詩集<定義>全篇 詩集<夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった>全篇 未刊詩篇からー一日は終らない
<二十一、二歳のころに書いた詩> <多分三十代のいつか書いた詩> エッセイ・質問
詩人論ー谷川俊太郎小論…寺田透 「ひとりっ子」の新しさ…坂上弘 解説ー忘れることの中にそれがある…鶴見俊輔
ソフトカバー サイズ天地19.1センチ×左右12.5センチ



cover品切れ そのほかに 谷川俊太郎
創美社 79年11月 83年の5刷
900円 B カバー少イタミ 見返し・小口に少シミ 当時の定価980円

ブック・デザイン 菊池信義
カバーに用いたパッチ・ワークは、一八六五年ころ、合衆国マサチューセッツの無名の作者の手になるもの、
この模様はピン・ホイール・ブロックと呼ばれていて、パッチ・ワークのもっともありふれたパタンのひとつである。
本集もまた、日々の暮らしのときどきに、作者の経験したさまざまな感動の色あい、さまざまな夢幻の肌ざわり
のあれこれを、パッチ・ワークにならって綴り合わせたものと言えようか。(あとがきより)
ハードカバー サイズ天地22.5センチ×左右15センチ



cover品切れ コカコーラ・レッスン 谷川俊太郎
思潮社 80年10月・初
1700円 B+ 函あり 当時の定価1545円

装幀・菊池信義
ソフトカバー サイズ天地21.5センチ×左右12.5センチ



cover品切れ ONCE 谷川俊太郎1950-1959
出帆新社 82年8月・初
1400円 B カバー少オレ 当時の定価1200円

装幀・堀内誠一
今の自分にはもう決して書けぬもの、それなのにどうしようもなくまだ自分自身のうちにひそんでいるもの、
…面映い未熟な言葉のひとうひとつが、私に私の若さを告げつづける、
それがとるに足りぬものだったのか、それともとりかえしのつかぬほど貴重なものだったのか、私には分からない。
ONCE……そう、かつてたしかに私はこれらの言葉を書いたのだ、
そして私は生きたのだ、私の五〇年代を、ただ一度だけ。(あとがきより)
ソフトカバー サイズ天地18.5センチ×左右13センチ



cover品切れ 日々の地図 谷川俊太郎
集英社 82年11月 95年11月の13刷
800円 B カバー少イタミ 当時の定価1300円

カバー・本文写真 谷川俊太郎
装幀・写真レイアウト 菊池信義

新聞、雑誌などのもとめに応じて、そのときどきに書いたものを取捨して、また一集を編んだ。
旧作もいくらかはまじっているが、おおかたは近年の作で、私の身辺の変化を伝えているものもあるかと思う。
私たちは人や土地や時の縁にむすばれて、日々を暮らしている。
詩もまたそれらと離れては存在し得ないところがあって、それは詩をしばるどころかかえって自由にする。
正直になりたい、裸になりたいと思いながら書いていても、詩をしばるものは結局自分でしかない。(あとがきより)
ハードカバー サイズ天地21.5センチ×左右15.5センチ




cover手紙 谷川俊太郎
集英社 84年1月 (84年8月の3刷は品切れ)95年の21刷
750円 B+ 帯やぶれ 当時の定価1200円

口絵写真・谷川俊太郎 装幀・写真レイアウト 菊池信義
サバンナに棲む鹿だったらよかったのに 唐突に手紙はそう結ばれていた……
鹿のことは何ひとつ話さなかった 手紙でしか言えないことがある(帯より)
ハードカバー サイズ天地22センチ×左右15.5センチ



cover品切れ 日本語のカタログ 谷川俊太郎
思潮社 84年11月・初
1000円 B トレシングペーパーのカバー少よれ 当時の定価1545円

装幀・菊池信義
この本は沢野ひとしさにゃ山岸涼子さんのマンガビデオのプリント、写真、
谷川さんの足型などなどが入った過激な新詩集。(カバーより)
ソフトカバー サイズ天地21.5センチ×左右13センチ



cover品切れ 詩めくり 谷川俊太郎
マドラ出版 84年12月・初
800円 B 小口シミ 当時の定価1000円

装幀・天野祐吉
<長篇小説は一行だって書ける>と、高橋源一郎さんが言ったので、今年の正月から私は毎日一篇ずつ
長篇小説を書くことにしたが、せっかちなので半年余りで一年分を書いてしまった。
ところが原稿用紙が二十字詰めなので一行が短かすぎて、長篇小説のつもりが短詩みたいな
ものになってしまったのは、私の不徳のいたすところである。
ソフトカバー サイズ天地18センチ×左右12センチ



cover品切れ 定義 谷川俊太郎
思潮社 85年6月 新装第3刷
900円 Bカバー・小口よごれ 見返し値札はがれあと 当時の定価880円

装幀・渋川育由
ソフトカバー サイズ天地21センチ×左右13センチ



cover品切れ はだか 谷川俊太郎詩集 佐野洋子絵
筑摩書房 88年7月 88年11月の4刷
1300円 B+ 函・帯あり 当時の定価1600円

装幀・平野甲賀
第26回 野間児童文芸賞受賞。
布貼りハードカバー サイズ天地22センチ×左右14センチ



coverメランコリーの川下り ウィリアム・I・エリオット  谷川俊太郎
思潮社 88年12月・初
1300円 B+ 帯あり 当時の定価1500円

装幀・菊地信義
アメリカの出版者Prescott Street Pressと提携し、原文・英文訳合本で日米同時に発売。
『日本語のカタログ』以降、谷川俊太郎の新展開を告げる待望の詩集。(帯より)
ハードカバー サイズ天地21センチ×左右13センチ



cover品切れ 空に小鳥がいなくなった日 詩集 谷川俊太郎
サンリオ  90年3月 92年の5刷(帯なし)/95年の7刷(帯あり)
1000円 B+ 当時の定価1300円

カバー・イラスト ウィリアム・モリス 装幀・平野甲賀
百年前ぼくはここにいなかった 百年後ぼくはここにいないだろう
痛くて、哀しくて、優しい。静かで、激しい。谷川俊太郎の清冽な詩の宇宙。(帯より)
ハードカバー サイズ天地17.5センチ×左右15.5センチ



cover再入荷分、品切れ 続続・谷川俊太郎詩集
思潮社 現代詩文庫109 93年7月・初
650円 B ビニカバなし 当時の定価1200円

装幀・芦澤泰偉
詩集<コカコーラ・レッスン>から 詩集<二十億光年の孤独>から 詩集<六十二のソネット>から
少年詩集<誰もしらない>から ひらがな詩集<みみをすます>から 少年詩集<どきん>から
詩集<日々の地図>から 詩集<タラマイカ偽書残闕>全篇 
評論・エッセイーサーカス 「二十億光年の孤独」 子どもの<詩> 正直に言うと 言語から文章へ(抄)
作品論ー青年の言葉…荒川洋治 詩の匂い…佐々木幹郎 詩人論ーラモーとぼくの物語…辻征夫 
谷川俊太郎の朝と夜…佐野洋子
ソフトカバー サイズ天地19センチ×左右12.7ミリ



cover再入荷分、品切れ 女に 谷川俊太郎詩集 佐野洋子・絵
マガジンハウス 91年3月 95年10月の20刷
1900円 B+ 帯・(帯ヤケ)函あり 当時の定価1600円

装幀・平野甲賀
生まれる前からふたりは知り合っていた
死んだあともふたりは別れない
ーーきりのないふたつの旋律のようにからみあう
詩とエッチングの織りなす愛の物語(帯より)
布貼りソフトカバー サイズ天地19.3センチ×15.5センチ



cover品切れ 詩を贈ろうとすることは 谷川俊太郎
集英社 91年5月 93年8月の6刷
850円 B+ カバー上部少イタミ 当時の定価1300円

装幀・菊池信義
ここ十年ほどの間に、自分の詩が少しずつ変わってきたと思う。
ひとつの書きかたに飽きて違う書きかたに移ることは、これまでも繰り返してきたが、
今度の場合は書きかたというより中身の変化で、それは私自身の生活の変化に対応している。
父母の死、恋愛、離婚、自身の老い、日常生活の上での体験が否応なしに私を変えてゆき、
詩もそれと無縁ではあり得ないことをあらためて感じる。…(あとがきより)
ハードカバー サイズ天地21.5センチ×左右15.5センチ



cover品切れ 十八歳 谷川俊太郎 沢野ひとし・絵
東京書籍 93年4月・初
800円 B+ 帯あり(帯少やぶれ)当時の定価1300円

装幀・多田進
僕は創る 透明な白い仔犬を
日本現代詩を代表する『二十億光年の孤独』と平行して書き進められていた未発表詩集。ついに刊行!
ハードカバー サイズ天地19.5センチ×左右13センチ



cover再入荷分、品切れ 世間知ラズ 谷川俊太郎
思潮社 93年5月 94年10月の5刷
1200円 B+ 当時の定価1600円

装幀・芹澤泰偉
生きることを物語に要約してしまうことに逆らって
振りかえればひたすら立ちすくむだけの日々。
生と死、言葉と生活、自己と他者、地上と宇宙そのへだたりとジレンマの中でさらに謎めく問い、
詩とはなにか、詩人とはなにか、<私>とはなにか。あざやかな詩と言語の力で、
裸型の存在を孤独の深奥をさぐった連作詩集。第1回 荻原朔太郎賞。(帯より)
ソフトカバー サイズ天地21センチ×左右13.5センチ



cover品切れ モーツァルトを聴く人 谷川俊太郎
小学館 95年1月・初
1300円 Bー 帯・カバー少やぶれ 当時の定価1200円

カバー・装画 パウル・クレー 装幀・芹澤泰偉
人を愛することの出来ぬ者もモーツァルトに涙する
もしもそれが幻ならこの世のすべては夢にすぎない(帯より)
音楽は昔から私にとってなくてはならぬものだった。
今も私は時に音楽に縋らずには生きていけないと思うことがある。
だが音楽に対する疑問もまた若いころから私にはあった。
二十代ですでに私は音楽に淫することをみずから戒めていた。
ここに収めた作のほとんどは、前集『世間知ラズ』(思潮社・1993)と平行して書いたものである。
音楽に憧れながら詩を書いてきた私には、詩に対する疑問と音楽に対する疑問が、
そのまま自分という人間に対する疑問に結びついている。
その点で本集と前集は兄弟分みたいなものだろうと思う。
なお本集には本のみのものと、CDが付属するものとがある。
数篇の自作朗読とともにCDに収められた曲には、詩と直接に関わっているものもあれば、そうでないものもあって…(あとがきより)
ハードカバー サイズ天地21.5センチ×左右15.5センチ



cover旅 谷川俊太郎
思潮社 95年2月・初
1800円 B 函・帯あり 当時の定価2400円

装幀・菊池信義
(本当の事を言おうか/詩人のふりはしてるが/私は詩人ではない)
詩と存在、沈黙と発語の背理をみずみずしく明晰な抒情で謳いあげて、
言語の構造の深奥から、時代と人間の零度の姿を浮き彫りにする。
ーーセンセーションを巻き起こした刊行当時から四半世紀の時間の波に洗われ、
さらに光沢を増した名詩集の完本化。さまざまな『旅』評と、対談・英訳を付した別冊も合本。(帯より)

詩画集『旅』が出てから二六年たった。そんな古い詩集を再刊するのは、それが絶版になっているという理由からだけではない。
『旅』と題した十四行詩の連作は二七篇あるのだが、それが独立した詩集として出版されたことがまだないのだ。
…また、当時からさまざまな人が『旅』に言及してくれたし、作者としても今ふり返ってみると、
それがひとつの転機となっていると言っていいふしもある。少々うぬぼれて考えれば、
現代詩の歴史の上でも『旅』はいささかの意味をもっているような気がする。そういう背景とともに
それを現在の読者に届けたいと思って、こういう少々変わった形での出版になった。…(あとがきより)
ソフトカバー 天地21センチ×左右14センチ



cover品切れ 真っ白でいるよりも 谷川俊太郎
集英社 95年5月 95年8月の4刷
850円 B+ 当時の定価1400円

装幀・菊池信義
詩を書き始めたのが十八歳、今年私は六十四歳、四十六年のあいだ書き続けてきたことになるが、
この道一筋というふうには感じない。だが、詩を書くのが習慣になっているような気はする。
…どうも私は生まれつき詩人なのではないか、これは自惚れではなく自戒である。
詩というものの、不人情につながりかねない「非人情」(『草枕』における漱石の言葉)に、
私は苦しめられてもいるからだ。…(あとがきより)
ハードカバー サイズ天地21.5センチ×15.5センチ



cover品切れ 詩画集 クレーの絵本 谷川俊太郎
講談社 95年10月 96年1月の5刷
850円 B 小口シミ 当時の定価1500円

どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが とけていないということはない
ーー<黄金の魚>パウル・クレー 谷川俊太郎/詩より
40点の絵を14編の詩が奏でる二重奏(デュエット)(帯より)

クレーの絵は私たちから具体的な言葉を引き出す力をもっている。
若いころから私は彼の絵にうながされて詩を書いてきた。
ちょうどモーツァルトの音楽にうながされてそうしてきたように。…
この本に収められた作のもっとも古いものは、私がまだ二十代の初めのころに書かれた。
そのころからすでに私はクレーの絵の中に、日々の生活の現実からかけ離れていながら、
人をそこに立ち戻らせる深い感情を見ていた。(谷川俊太郎)
ハードカバー サイズ天地17.5センチ×左右19.3センチ

■詩集 文庫■


cover品切れ 文庫 空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集T
角川文庫 68年12月 95年5月の改版20版
350円 B+ 当時の定価520円

カバー・亀海昌次
正直に言って、自作に対してはいつまでたっても客観的になれない。
どれが駄目で、どれが少しはましなのか、さっぱり見当がつかないのである。
したがって、過去の作品に今になって手をいれるということも私にはできない。
手をいれてよくなるものかどうかおぼつかないし、たとえ過去に自分がどんなに未熟であったにしろ、
その未熟な自分を負ってゆくより現在の自分の生きかたもないと思うからである。
言いかえれば私にとって、過去の作品などというものは存在しないのかもしれない。(著者「あとがき」より)

1952年、『二十億光年の孤独』で詩界に清新なデビューをした著者の1950年代、60年代の
代表作を網羅した、文庫版「谷川俊太郎詩集」パートT。(カバーより)
年譜。大岡信・解説



cover品切れ 文庫 空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集T
角川文庫 68年12月 99年8月の改版22版
350円 B+ 当時の定価500円

カバーイラスト・木野鳥乎 上の文庫のカバー違い。
年譜。大岡信・解説



cover品切れ 文庫 朝のかたち 谷川俊太郎詩集U
角川文庫 80年8月 90年1月の9版
350円 B+ 当時の定価500円

カバー・亀海昌次
一九六八年に出版された角川文庫「谷川俊太郎詩集T」は自選だったが、
今回は選も解説もお願いした北川透さんにおまかせした。(あとがきより)
年譜。北川透・解説



cover品切れ 文庫 これが私の優しさです 谷川俊太郎詩集
集英社文庫 93年1月 93年9月の5刷
350円 B+ 当時の定価420円

装画・金田理恵 AD・菊池信義
「人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする」(「二十億光年の孤独」)
ピンポンをするようにごく自然に詩を書き始めた青年は、やがて「ことばあそびうた」をあそび、
自らの声でその詩を語り、透明感あふれる日本語宇宙を広げていった。
いつもいちばん新鮮でいつも懐かしい谷川俊太郎の決定版・代表詩選集。



cover品切れ 文庫 62のソネット 谷川俊太郎
講談社+α文庫 2001年3月・初
450円 B+ 当時の定価880円

装画・谷口広樹
『六十二のソネット』は私の青春の書でもあると書いたことがあるが、いま読み返してみても、
一見実生活とかけ離れているかのように見える作も、私という作者自身の経験から生まれていることが分かる。
だがその経験からもたらされた感情は個々の喜怒哀楽と言うより、生そのものに対する名指すことの
難しい根本的な感情で、若いころもいまも私はそれから逃れることが出来ない。
むしろそこにこそ私を詩に向かわせる何かがあるのかもしれない。−−谷川俊太郎(カバーより)
ハードカバーの文庫

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