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中原淳一 その他

それいゆ  創刊号〜15号16号〜30号31号〜45号46号〜63号
ひまわりジュニアそれいゆそれいゆ臨時増刊・中原淳一 その他


品切れ 父 中原淳一 中原洲一
中央公論社 87年(昭和62年)
3500円
B+ カバー 帯 何か所か鉛筆消しあとがあれど良好

「長男が明かす 天才画家の生涯の秘密
昭和が生んだ異色の画家・デザイナー中原淳一の作品と私生活との秘められた関係を、
同じく画家として生きる長男の視点から明らかにする」(帯より) 「父の臨終について話せば、近親者として父の死に立ち会ったのは、ただ高英男氏、ひとりだった。
家族で、ぼくの母、姉、弟、妹、誰ひとり父の最期を看取る者はいなかった」
「ぼくはもう嫌だったのである。父と高氏との関係にかかわることが」
近親者から見た「父」像、中原淳一の「人間」像が、かなり衝撃的です。
中原淳一の、そして、息子・洲一氏の孤独が伝わってくるようです。


再入荷 夫 中原淳一 葦原邦子
中央公論社 84年(昭和59年)
1000円
B+ カバー 帯 カバー天側少ヨレ

カバー・扉画 中原淳一 口絵「中原淳一の作品から」
淳一との出会いと宝塚 結婚、東伏見での新婚生活 戦後の出発、出版界へ
しのびよる病い 「女の部屋」創刊、再び病いに 館山での療養生活 天国へ旅立ったパパ

「不眠不休の連続が、月刊となれば又、以前と同じように戻ってくるわけです。
読者には喜ばれることは判っていても、その労力は大変なものなのです。
いつか淳一は言っていました。
「カット一つでも僕が描くからこそ、僕の雑誌(以上4文字に傍注点)の特色が生まれるんだよ。
だから手を抜くことは出来ないんだ」と。(本文より 抜粋)

著者は大正元年、神戸市生まれ。昭和4年から14年、宝塚の舞台で男役スタートして活躍。
昭和15年、中原淳一と結婚。二男ニ女。妻の目から見た中原淳一について。
家庭にいて家族のため尽くしてほしいと願う夫、外に出てばりばり働きたい妻。どこまでいっても埋まらない溝…。
完璧主義の夫、おおらかで社交派の妻。夫婦の軋轢をも描いていて、想像以上の読みごたえです。
弱っていく淳一のさま、このうえなく切ない…。

ハードカバー 212ページ サイズ 天地 19.9センチ×左右 13.7センチ





品切れ 子供ノきもの(子供のキモノ) 中原淳一 ヒマワリ出版部 1941年(昭和16年)
2万円 送料サービス
Bー 見返し紙テープ補修 函欠

中原淳一がデザインした子供服がいっぱいです。モンペ、着物から、今の時代にも通用しそうなステキなデザインの服まで…。
85年、国書刊行会から「淳一文庫」の1冊として復刻されましたが、
装丁も異なれば、サイズも異なります(復刻版のほうが大きい。すでに絶版)。
これは、その元となったオリジナル。コンパクトなサイズで、とても愛らしい1冊。
戦前に出版されたもので、文章は旧仮名づかいです。

「子供のスタイルには殆ど流行がありません。何時も可愛く健康であればいゝのです。
子供服のデザインは、十年前のものでも一寸した仕立ての工夫で、そのまゝ今も可愛いゝのです。
この本は三歳から十三歳位迄の小さな人達の為にと思ひましたが、このまゝのスタイルで
女学生の方々にも向くものが多くあると思ひます。
こゝに集めました百数十のスタイルが、今後何年かの間皆様の
お役に立つならば幸に存じます」(中原淳一「子供のキモノ」抜粋)

袖付けの注意、ウエスト寸法の決め方…など、具体的なアドバイスもきめこまやか。
戦後、少女たちの心に希望の灯をともした雑誌が華やかさゆえ贅沢と勘違いされた中原淳一。
いや、そうではない、日ごろの生活の中で創作し、工夫して楽しむのが大事なんだと主張し続けてきましたが、
裏付けるかのように、戦前、すでにこのような作品を残しているのです。

ハードカバー 144ページ サイズ 天地 13センチ×左右 9.4センチ

中を見る
品切れ 愉しく新しく 中原淳一 ひまわり社 1954年(昭和29年)
6000円 送料サービス
B 表紙テープ補修あと、表紙角オレすじ(一部キレ)背一部欠 当時の定価200円

「ひまわり」「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」から抜粋して再編集した1冊。
「自分の仕事のなかから"愉しく新しく"に当てはまりそうなものを、選んでこの本の中にまとめてみた」(中原淳一)

(グラビア)はんぱな毛糸でも二人はこんなに愉しく着ている 果物を飾る
一着の服をいろいろに着る 写真と空箱 こたつぶとん 木の実のアップリケ
花束 材料費のいらないスカート たんす 子供は大人のおさがりばかりで楽しく暮らす
アップリケのゆかた ボタンで作るアクセサリー のれん
枯れかかった花を活ける 茶の間は家族が一日中暮す生活の彩り
(色刷り)カーテンと座布団 ポケットのアクセサリー たのしいゆかた 夢をいかす机
カーテンの環で作るボタン ふろしきを胸に飾る ロマンティック・バッグ 手紙はこんな風に整理する 台所の愉しさ
(活版)愛される生活 ひな祭のために 小さな靴屋さん 二人はこんな部屋に住む おしゃれどっぐ
つけまつげをつくる 贈り物の包み方 半日で出来る人形 部屋を片附ける
(写真)屑布で絵を描く 長火鉢を新しく生かす くず布で子供にスカートを作らせる
(色刷り)はんぱな布からできるブラウス 鏡のまわり きものの模様をつくる
小さなこけし はぎ合せてつくるふとん 箒もお部屋の飾り 流行によって美人はかわり・
その美人をつくる化粧はこう変った アップリケで毎日を愉しく 手作りの贈り物
(活版)幸福を呼ぶ小さなテクニック 職場の恋愛エチケット 花さまざま
楽な部屋着を 不潔なサンタクロース 新婚みなしなみエチケット 結婚の支度
机のあるよろこび お茶とお花 美しい家庭のために
買物上手ということ 季節と配色 パリの住い方から思うこと そのほか

188ページ サイズ 天地 20.5センチ×左右 18センチ *



品切れ 女の部屋 No.1 中原淳一 編集
中原淳一プロダクション 70年(昭和45年)
4500円
B+ 小口ほか少シミ 当時の定価320円

表紙・中原淳一

明るく楽しく美しいくらしの本
特集ーしあわせとはー

今月のうた 春風よつげておくれ(中原淳一・作詞 飯田三郎・作曲)
Colour and Colour 中原淳一
幸福の時 川端康成/具体的に申しましょう 伊丹十三
私のしあわせの瞬間 浅丘ルリ子/倖せなとき 石坂浩二/素顔のしあわせ 伊東ゆかり
ある夫婦<お金がなくて花いっぱいの家を建てる>
帽子はおしゃれの仕上げです 中原淳一/枯れない花・枯らしたくない花=杉村春子さん 中原淳一
しあわせということ 水上勉/仕合わせとはなにか 田中澄江/私の幸福論 河盛好蔵
幸福とは 吉村公三郎/女の幸福 堀秀彦/残月の賦<中編小説>中川静子 中原淳一・画
食器の色をそろえよう 中原淳一/高峰三枝子さんの四つの春のきもの
一組のアンサンブルを十五通りに着る 中原淳一/蟻<中編小説>藤坂咲喜子 濱野彰親・画
家庭の主婦は余暇の価値を知らない 秋山ちえ子
幸福はこんなところに 中原淳一/健康であることのしあわせ 相原成好
離婚役時代<フォト・ストーリー>辻美沙子
Qui est-il?<彼は誰れ?>横井公二さん/表紙の髪型 沖田冬美夫
テーブルにも春の唄 牧野哲郎/初めてお化粧する人に 中原淳一・中村正子
「桜の園」ダイジェスト 中原淳一・画/「桜の園」見どころ・聞きどころ 尾崎宏次
色彩の話 中原淳一/子供の誕生日 中原淳一/今日から新学期 中原淳一
既製服を着ましょう<プレタ・ポルテ レディ・メイド>/花のTOILET 中原淳一
窓辺に飾るぬいぐるみの花 松島啓介/私の知っているきものの話 文と画・中原淳一
ピポー物語 中原淳一/掃いて捨てる子布でできるきもの 中原淳一
KITCHENは主婦のお部屋 中原淳一/私は和服を着て仕事をします 佐々木久子さん
春の夜食 辛永清/人はカルダンを布の魔術師と呼びファッションの発見者という
幸福への招待<連載小説>遠藤周作 生沢朗・画
近ごろ思うこと 木島則夫/おんなのうた 中村メイコ・神津カンナ

「ながい病床生活でした。過労で、あの暑い夏の日に、突然倒れて十年の月日が流れました。
どこか遠い土地で、このまゝ静かに暮したいーーなどと、床の中で考えていた私でしたが、
だんだん健康が回復に向うと共に、あれもこれも、やりたい事が多く、
それに自分の体がついてゆけるかどうか迷いの十年間でした。
でも又以前のように雑誌をつくってみたい、この気持は捨てがたいものでした。
・・・昭和二十年の八月二十日、私も復員して、廃墟と化した東京に帰って参りました。
荒れはてたのは街だけではありませんでした 残った人達までが、
焼け出されて、すべてを失った人と同じように、
破れたスカートやもんぺのまゝで街を平気で歩いていたし、
・・・歌は軍歌しか知らず、文学にもしたしまず、美しいものにあこがれも持たず、
若い女学生までが、ひしめき合った電車の中で食う事か物交(物々交換のこと)の事を
大声で話し合うしか知らないようなのを見て、生意気にも私は
「これは何とかしなければいけない」と考えたものでした。
・・・あてにもならない古いアドレスブックをたよりに、焼けあとから、
焼けあとを訊ねまわり、夜は遅くまで机にむかって絵を描き、原稿をまとめ、
それで出来上がったのが「それいゆ」の第一号でした。
そして「それいゆ」の中で、美しい暮しのテクニックや、文学を知るよろこびや、
音楽をきく楽しみ、そして、ものを批判する心、ものを考えること、
そんな私なりの「女性への願い」をすべてもり込みたいと願ってものでした。
そして、十年前、私が倒れるまで続けました。
それから病床の十余年が過ぎました。
そして今はお金さえ有れば何一つ手に入らないものはない時代になり、
そえRばかりか必要以上にデラックスなものへ憧れはむけられている、とさえいえる時代です。
それならばこれからの私が女性に願う時は何なのだろう、と一つ一つ整理して、
新しく生れる「女の部屋」をつくり上げてゆくいたいと思っています」
(「女の部屋」発刊のごあいさつ より)

大型本のため、画像は天地が切れています。
168ページ サイズ 天地 24センチ×左右 25.3センチ



品切れ  七つの蕾 松田瓊子・作 中原淳一・画
国書刊行会 淳一文庫・11 85年(昭和60年)
1000円
B 小口地・少ヨゴレ 当時の定価2000円

装丁・中原淳一
23歳で世を去った著者の処女出版作を淳一の装幀で贈る。家族の環境も性格も違うが
仲良しの2人の少女梢と黎子を中心に、重大の少年少女の世界を愛情こめて描いた名作。

製作にあたって 今回の出版に際しては、昭和二十四年六月三十日、ひまわり社発行の
「七つの蕾」(ひまわりらいぶらりい)を原本とした。(初版本は昭和十二年一月二十四日・教材社刊)
・・・表紙装丁は原本にならい、本文ページには新たに淳一画による飾罫を付した。
なお判型に関しては、原本を135%拡大した。

「「紫苑の園」「香澄」と松田瓊子さんの作品が次々と再びあらわれて来るのを、
どんなに私は喜んだことでしょう。
・・・「七つの蕾」をもう一度、私の愛する日本の少女たちの手に与えたいと、日夜私はそれを祈りました。
匂やかな青春の夢、美しくも気高い若き日の理想、それは少女たちに与えなければならないものです」
(昭和23年 なつかしき再会ー七つの蕾の新版に寄せてー村岡花子 より)

「昭和十年代から五十年代にかけて中原淳一の遺した仕事は膨大ですが、
その一つ一つが緻密で、神経がゆき届いており、情熱が溢れています。
それを損なうことなく、一つずつ甦らせて、新たなシリーズとして毎月
皆様のお手元にお届けしようというのが、この「淳一文庫」です。
挿画はもとより、編集、出版、詩、音楽、ファッション、インテリア、
人形、附録など、多方面にわたって発揮された才能を片寄ることなく取り上げ、
復刻というよりも新しい本として出版してまいります。・・・」
(淳一文庫について 一九八五年 国書刊行会 より)

ハードカバー 287ページ サイズ 天地 16.5センチ×左右 16.5センチ



紫苑の園 松田瓊子・作 中原淳一・画
国書刊行会 淳一文庫・12 85年(昭和60年)
1000円
B 裏見返しラベルあと 小口天・少ヨゴレ 当時の定価2000円

装丁・中原淳一
昭和16年初版以来変わらぬ人気を保つ著者の代表作。
6人の少女達が寄宿生活を送る「紫苑の園」に新入生として入った香澄を中心に
少女の愛、友情、喜び、哀しみを細やかに綴る。

製作にあたって 今回の出版に際しては、昭和二十二年九月十五日、ひまわり社発行の
「紫苑の園」(ひまわりらいぶらりい)を原本とした。
(初版本は昭和十六年二月二十三日・甲鳥書林刊)
・・・表紙装丁は原本にならい、本文ページには新たに淳一画による飾罫を付した。
なお判型に関しては、原本を135%拡大した。

「美しい、無限の夢を乗せたこの「紫苑の園」の物語を読むみなさんの胸に唯一、
重くおおいかぶさって来る悲しみは、著者松田瓊子さんが今は世に亡い人であり
この世ではもう私どもはあの清らなひとみに見入ることが出来ないということでありましょう。
この前「七つの蕾」を世に送った時の瓊子さんはまだ松田夫人ではなく、野村瓊子嬢でありました。
若いお嬢さんのその筆の中に、大きな将来が約束されているのを、私ははっきりと感じつつ、
あの愛すべき作品のために序文を書いたのでした。
・・・どうぞこれらの作品が今の我が国の荒野に花を咲かせ、明るい灯を点す役割を
果すようにと祈り、その前途を祝福しつつ、序文といたします」
(昭和22年6月 紫苑の園 改訂版のために 村岡花子 より)

ハードカバー 341ページ サイズ 天地 16.5センチ×左右 16.5センチ



品切れ 別冊太陽 美しく生きる 中原淳一 その美学と仕事 平凡社 99年・初
1500円
B+ 当時の定価2300円+税

巻頭エッセイ「青褪めた月」−男の子にとっての中原淳一ー久世光彦
風に揺れる花がなかったら…… 金子國義 立原えりか 田辺聖子 池田理代子
パリのエスプリ・芳しい香り はじめてのスタイルブック スタイル画 ロマン
美しいブラウス パリの帽子 髪とリボン ゆかた きもの 花のような子供服
森英恵 金子功 「ジュニアそれいゆ」がトレンドの教科書ーコシノジュンコ
憧れのスタイル画 ヒマワリのような少女たちー澁澤幸子 中原淳一のパワーー長沢節
対談 浅丘ルリ子×芦田淳
夢を運ぶスーベニール 少女の友付録 ひまわり付録 ひまわりグッズ 西村玲子 吉本由美 須賀敦子 中野翠
胸を打つ詩がなかったら… ひまわりらいぶらり 川端康成の少女小説 吉屋信子の少女小説
内藤ルネ ほかの作家の少女小説 淳一豆本 名作絵物語の挿絵 外国の名作物語
影絵物語 内館牧子 やなせたかし 平野文 水野英子
詩的な人形たち 高英男 辻村ジュサブロー 諌川正臣 ホリ・ヒロシ
中原淳一全仕事 秋山ちえ子 永六輔 杉浦幸雄 愛甲照子 柏木博
牧野哲大 田中千代 石井好子 ピーコ 芦田淳 宮城まり子 吉村真理
岡田真澄 ミッキー・カーチス 雪村いづみ 夏木陽介 中村メイコ
朝丘雪路 ペギー葉山 美輪明宏 旗昭ニ 堀威夫
中原淳一のキーワード 葦原邦子が語る夫・中原淳一
中原淳一年譜 牧野哲大 佐藤直治郎 秋山完 池田五郎

184ページ サイズ 天地 29センチ×左右 22センチ



品切れ 中原淳一エッセイ画集 しあわせの花束 平凡社 コロナブックス 2000年 2003年の初版8刷
650円
B+ 定価1600円

「淳一の言葉をもう一度」熱い要望から生まれた初の画文集。
「淳一が残したものは絵だけではありません。一方で、読者である女性や若者たちに
向けて、たくさんの語りかけをしているのです。
それは、日々の生活の中でのおしゃれや暮らしの工夫、気持ちの持ち方、言葉づかいなど、
女性として、人間としての生きる姿勢を具体的な提案を交えて優しい言葉で説いたもので、
淳一の雑誌を読んで育ったことで自分の精神世界が形づくられたと語る女性は少なくありません」(はじめに より)

絵と言葉の美術館 第一章・暮らしを愉しく、美しく
第二章・あなたがもっと美しくなるために 第三章・しあわせはあなたのまわりから
「ジュニアそれいゆ」から ジュニアが良い大人となるために
コラム1・春の仕事 コラム2・幸福を呼ぶ小さなテクニック コラム3・幸福な会話は生活のオアシス〜話をするエチケット
「雑誌の仕事」 時代を駆けぬけた中原淳一
(第一章〜第三章の文章は「女の部屋」各号より再編集。97〜119ページの絵と文章は「ジュニアそれいゆ」に掲載されたもの)
ソフトカバー 127ページ  サイズ 天地 21.8センチ×左右 16.7センチ



品切れ 中原淳一エッセイ画集2 ひまわりみだしなみ手帖 平凡社 コロナブックス 2000年 2003年の初版3刷
650円
B+ 定価1600円

「中原淳一エッセイ画集」第2弾。雑誌「ひまわり」に連載された
「みだしなみ せくしょん」や「今月の言葉」などを再構成・編集したものです。

「日本の少女たちすべてに、「美しくて、かしこくて、優しくて、
ものを考えることのできる女性」になってほしい……。
そう願った中原淳一は、昭和ニニ年、少女のための雑誌「ひまわり」を創刊しました。
雑誌のなかで、淳一は絵を描き文章を綴っては、少女が少女らしく、
美しく生きるためにはどうしたらいいのか、語りかけ続けました。
とくに、「みだしなみ せくしょん」という斬新なネーミングの連載では、
お金をかけずに季節のおしゃれを楽しむ工夫や、TPOに応じたエチケットや
マナーについて具体的に提案し、読者から強い支持を得ました。
…この本では、「ひまわり」を通じて、淳一が少女たちに最も伝えたかったこと
ーー美しく生きるために大切な、「みだしなみ」のエッセンスをご紹介します。」(はじめに より)

ソフトカバー 125ページ  サイズ 天地 21.8センチ×左右 16.7センチ



品切れ 美しく生きる言葉 中原淳一 イースト・プレス 2004年・初
500円
A− 帯 定価1050円

構成・監修・デザイン 中原蒼ニ

「美しさ」に自信がなくても、相手にさわやかな印象を与えることは、誰にでも出来るのだと自信を持ちましょう。
何よりも一番大切なことは愛されることだ。それには、まず自分が愛さなければいけない。…etc.

美しさについて 愛と幸せについて 女性らしさについて 生活について 流行について
中原淳一の言葉を、次男・中原蒼二氏がまとめたもの。
「淳一は外見の美しさの為の提言やヒントを当然の事として多く残しているが、
また淳一は内面の美しさ、心の美しさについてのエッセイやコラムに多くのページを割き、
沢山の言葉を残している。この本はその沢山の言葉の中から、今に生きる人達にこれはと思うので構成した。
…どんな環境であれ、どんな状況の中であっても人間は「工夫」を
忘れないで生きることが大切なんだと説いているのだ」(あとがき より)

ハードカバー 175ページ サイズ 天地 18.3センチ×左右 11.3センチ



品切れ 松田瓊子(けいこ)全集 大空社 97年
3万円 送料サービス(国内のみ)
A− 函 カバー 当時の定価3万5000円+税

全6巻(A5判上製 カバー装)・別巻 資料編 監修・松田智雄 編集・上笙一郎

童謡詩人の金子みすゞにも似て少女文学における、とりわけて美しい花、瓊子。
「彼女は、二三歳と一〇ヶ月の生涯に、十指に余る長篇少女小説を書きました。
唯一の生前刊行作『七つの蕾』(一九三七年)をはじめとして、
歿後出版の『小さき碧』(一九四一年)『サフランの歌』(一九四二年)などですが、
代表作は、ひとりの少女の精神遍歴と恋愛を描いた成長小説『紫苑の園』(一九四一年)と
続編の『香澄』(一九四八年)でありましょう。
良妻賢母主義的な価値観に立って感傷のみを強調していた日本的少女小説とは截然と異なり、
キリスト教=プロティスタンティズムの精神にもとづいた清純にしてしかも意思的な少女小説であると言うことが出来ます。
これらの作品が正当に評価されていたならば、日本のその後の児童文学
ーなかんずく少女小説の歴史は、おそらく変わっていたでありましょうに」
(上笙一郎 パンフレット「全遺作の刊行にあたって」より)

太平洋戦争中と廃墟の戦後を生きる少女たちに清冽な叙情と人生への意志を届けた
松田瓊子の作品、その魅力をあますところなく伝える初めての全集。
代表作「紫苑の園」「香澄」をはじめ、既刊作品、未発表作品はもちろん、
詩歌小品集から日記に至るまで、遺稿のすべてを収録。
中原淳一の流麗な絵が、あなたを少女文学の花園にいざないます。

別巻・資料編
松田瓊子アルバム
評論 上笙一郎
伝記 佳川碧
松田瓊子への追悼文
序跋文集
野村胡堂(父 小説家、音楽評論家)、松田智雄(夫 近代ドイツ経済史家)等のエッセイ
年譜(頼裕子・愛子 編)



NEW! 少女の友 創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション
実業之日本社・編 遠藤寛子・内田静枝・監修 実業之日本社 2009年 初版第4刷
2500円
A− 函 カバー 帯 カバー上部に僅かにヨレあれど良好 定価3800円+税

特典・中原淳一・松本かつぢ復刻ポストカード付き。

「川端康成、中原中也、吉屋信子らが筆をふるい、
若き中原淳一が表紙画家として活躍した幻の月刊誌がいま甦ります」
「明治41(1908)年の創刊から、昭和30(1955)年の終刊まで、
日本の出版史上もっとも長きにわたり刊行された少女雑誌、
『少女の友』の傑作記事を、たっぷり載録!(帯より)

私、いまでも「大人の『少女の友』してるわ」(田辺聖子)
父・中原淳一と『少女の友』(中原蒼二)
『友』の絵は、線も、色も、すべてが瑞々しい(安野モモコ)
『少女の友』は、夢と現実をうまく行き来するルートを作っていたと思う(あさのあつこ)

エッセイ 千野帽子、二森騏(父・松本かつぢと私)芦田淳、村岡恵理
第T部 『少女の友』ベストセレクション
口絵 写真グラビア 詩 小説 漫画(川端康成、吉屋信子、松本かつぢ)
女学生生活記事
中原淳一 全表紙
付録コレクションー小さな宝物
女学生服装帖 世界を知る記事 読者文芸

第U部 『少女の友』100年の物語
冨士野高嶺、菊地良江(戦前の少女雑誌編集の思い出)
須賀敦子、岩崎京子、神沢利子、生源寺美子、遠藤寛子
編集者・内山基のこと 遠藤寛子

『少女の友』略年譜
載録記事主要作家紹介



NEW! <かわいいもの>の少女民俗学 『りぼん』のふろくとその時代
2000円
A−

「『りぼん』ふろくとその時代」展(東京 渋谷 LOFT)開催時に配布されたもの?
元『りぼん』少女から送られていた付録の写真
A子のファッション・ドール&ワードローブ(『りぼん』1979年2月号ふろく「陸奥A子のファッション・ドール」より
裏面に「『りぼん』のふろくに見る少女民俗学」(大塚英志)

年表に83年までの記録がありますので、83年以降のもののようです。


それいゆ  創刊号〜15号16号〜30号31号〜45号46号〜63号
ひまわりジュニアそれいゆそれいゆ臨時増刊中原淳一 その他



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