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愛しのペラペラ絵本

イランのペラペラ絵本
ロシアのペラペラ絵本 その1その2・2007年8月Up分・2014年4月Up分
中国のペラペラ絵本



coverロシア語版 ねこと犬 ベ・エメリヤノフ作 エス・クウプリヤノフ画
ロシア・ソビエト共和国児童出版所 1954年
4200円 Bー 表紙よごれ・補修テープ・紙はがれあと

ねこや犬が主人公のお話が4編おさめられています。
毛がフサフサの子ねこが、ファーつき靴の中に入って眠るお話。
電話が気になる犬のお話。
犬の人形のお世話をするねこのお話。
ヒヨコと犬のお話。

イラストはすべてモノクロ。紙はワラバン紙を上質にした感じ。
イラストがきれいに印刷されています。
文字が読めなくても、イラストを眺めているとお話が聞こえてきそうです。
ねこと犬、1950年代、ロシアでかわいがっていた人が大勢いたのだろうなあと思います。
どんな人がどのように楽しんできた本か、想像する楽しみもどうぞ。

23ページ。サイズ 天地 27.3センチ×左右 21.8センチ

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covercover品切れ ロシア語版 託児所でのカーチャ ザ・アレクサンドロヴァ作 エフ・ポリシチューク画
ロシア・ソビエト共和国児童出版所 1954年
3500円 Bー 表紙・裏表紙 経年によるヨゴレ・イタミ・角イタミ 背イタミ

託児所でのカーチャはじめ、子どもたちの生活を描いた絵本。
マフラーをつけてもらって、外へソリ遊びをしにいったり。
託児所の中で、ほあの子どもたち滑り台みたいな坂で遊んだり、積み木で遊んだり。
ときには泣いてしまったり、おやつを食べたり、
金魚をみんなで観察したり、人形遊びをしたり、お遊戯したり。

絵柄を見ているだけでも、子どもたちのワクワク感、思うようにいかない
さびしい気持ちなど伝わってくるようです。
子どもだって小さな胸いっぱい、毎日いろんなこと、いろんな思いがありますよね。
部屋に絵が飾ってあったり、置いてある植物やおもちゃ、食器を見たり、
かなりぐっとくるレトロなかわいらしさ。ディテールまで楽しめます。
家具、水道の蛇口・・・我が家にも欲しくなってしまいます。
どのページにも、メインのイラストの下にテキストが4行ぐらいあり、
その下に、おもちゃが雑貨類が散りばめられているのがかわいらしいです。
最後の夜眠るシーンでは、おもちゃたちも小さなベッドで眠っています。

15ページ サイズ 天地 27.5センチ 22.3センチ

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cover品切れ ロシア語版 バガジ マルシャーク作 レベヂェフ・画
ロシア・ソビエト共和国児童出版所 1955年
4500円 Bー 表紙シミ・よごれ・紙はがれあと 表紙・本文角オレ

「バガジ」というのは、表紙の真ん中にいる犬の名前です。
おなじみ、マルシャークとレベヂェフ(レベジェフ)のコンビによる絵本。
マルシャークとレベジェフといえば、「幻のロシア絵本 1920-30年代展」へ
行かれた方なら、今なお目に焼きついて忘れられないことでしょう。
1920年代30年代の黄金時代のころと比べて1955年に出版された絵本は、果たして、どのようか。
アーティストたちの試みはどのようになされているのか。
絵本は、歴史をうつしだす鑑ですね。

12ページ サイズ 天地 28センチ×左右 22.2センチ

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covercover品切れ ロシア語版 外国旅行 ユー・コヴァル作 ヴェ・ロシン画
モスクワ ロシア・ソビエト共和国 教育省子ども出版所 69年
4000円 B 表紙角ヨレ 表紙・裏表紙とも経年によるヨゴレ・イタミ

表紙や裏表紙のイメージからすると、どんな絵本かと思わせますが、
中ページを見ると、ちょっとイメージと異なるかもしれません。
冷戦下のロシア?
働くロシア兵たちの雄姿を、子どもたちに教え込もうとした絵本だと思います。

ブタの飼育をする絵があります。
海外から視察にきたふたり(おそらく表紙にある男性ふたり)
に兵舎の中を案内している絵もあります。
かと思うと、鉄砲とともに重たそうな荷物を背負って、犬を先頭に従えた兵士3人、
銃を手にした男が物陰から、兵士らを狙っています。
次の見開きでは、男と一発触発? 岩陰に身をひそめて男と対峙する緊迫シーンに。
最後は、ニワトリを網に入れて、去っていく視察官に敬礼する兵士の後姿で終わっています。
絵本は、歴史の証人でもあります。資料価値大の1冊。

31ページ サイズ 天地 27センチ×左右 21センチ

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cover品切れ ロシア語版 サルの王国ー日本のおとぎ話ー ヴェ・アルフェトエフスキイ画
モスクワ ロシア・ソビエト共和国 教育省少年文献出版所 73年
4200円 B+ 裏表紙少オレじわ 表紙・裏表紙少ヨゴレ・シミ

日本のおとぎ話とのことですが、何のお話なのか、よくわかりません。
サルを助けてあげた日本人少年が、サルの王国につれていってもらい、
恩返してもらうお話?
後半には、犬とねこが描かれています。
ねこと犬が赤い袋の取り合いをしながら走り、最後の最後はネズミがくわえていってしまう・・・?

どのページにも、日本と思われる景色が描かれていますが、
西洋人の先入観から描いた昔の日本という感じ。
文章がわからないのが残念ですが、ねこがあちらこちらに登場します。
ロシア語がわかる人は読んでください。
わからない人でも大丈夫。お話を想像しながら眺めてみましょう。

25ページ サイズ 天地 28センチ×左右 21.5センチ

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covercover品切れ 英語版 HEY,HEY,MY DAPPLE GREYS(葦毛の馬)
キエフ ウクライナ ソビエト共和国 ヴェセルカ出版所 76年
6500円 送料サービス B

ナウカ社の常備補充カード入り。
ナウカで販売されていたものを、当時のロシア好きが購入したもののようです。

“Printed in the ukrainian SSR,USSR”のクレジットが入っています。
表題作「葦毛の馬」は、ウクライナの子守唄。
右ページ全面にイラスト。ニワトリ、ねこ、ヒツジ、七面鳥、ヤギなど、
子供たちに人気の動物たちがたくさん描かれています。
左ページには、美しい花や飾りケイとともに英文による詩(子守唄と思われます)。
「悪い子ねこちゃん、グラニーさんのハチミツ食べちゃった。
シッポと足のはじっこ、見えてるよ・・・」といった詩もあります。
なんといっても、特筆すべきは、民族色豊かなカラフルな色づかい。印刷の美しさ。
論より証拠、「中を見る」をご覧ください。
こんなカラフルな絵本がつくられる土地へ行ってみたくなります。

30年以上前の本ですが、紙はかなり上質。経年を考えると、状態はかなり良いです。
14ページ サイズ 天地 28.2センチ×左右 21.6センチ

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covercoverロシア語版 すべてのエゴールくんにことわざがある ア・エリセーエフ画
モスクワ子ども出版所 76年
6500円 送料サービス B 裏表紙オレじわ

書名の直訳「すべてのエゴールくんにはことわざがある」
というのは、ロシア民話のことわざ。
村上春樹ふうにいえば「すべての髭剃りには哲学がある」みたいな感じ?
鮮やかな色合い、あたたかみのあるタッチで1ページ1ページ、別々のイラストが。
民族色豊かな服を着た人、動物たち・・・ことわざを絵本化したものなのでしょうか?
ねこの描かれているページも3ページ(「中ページを見る」参照)。

26ページ サイズ 天地 27センチ×左右 21.2センチ

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covercover品切れ ロシア語版 ルボーク画集 6-8歳用ぬりえ
モスクワ「子供」(マルイーシ)出版社 80年
4200円 B+

日本語による解説文が1枚、はさみこまれています。

「これは、むかしのロシアの民衆版画(ルボーク)風に作った子供用のぬりえです。
ここには、動物や、道化や、おとぎ話の主人公たちが登場します。
ルボークは、もともと大人用に作られたもので、
ちょっと日本の江戸時代の黄表紙本に似ています。
なお、ルボークは現在、日本の「ナウカ」社(書店)の
PR誌「窓」の表紙にも毎号使われています」
(解説文より)

1980年12月8日の日付入り、手書きの解説文(印刷、もしくはコピー)ですが、
だれが書いたものなのでしょうか。

左ページには色鮮やかなルボークふうイラスト、
右ページにはぬりえ用に、線だけのイラスト。
左ページを見ながら、右ページのぬりえを楽しみましょう、といった本。
ルボークはロシアの絵本画家たちにも多大なる影響を与えました。

25年以上が経過していますが、状態は極めて良好。
ほとんど新品のまましまいこまれていたようです。
14ページ サイズ 天地 27.5センチ×左右 20.8センチ

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イランのペラペラ絵本
ロシアのペラペラ絵本 その1その2・2007年8月Up分・2014年4月Up分
中国のペラペラ絵本

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