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Merry X'mas! クリスマスの絵本

クリスマス絵本 2013年 追加分2011年 追加分2010年 追加分2009年 追加分・2008年 追加分・
クリスマス絵本 2007年 追加分2006年 追加分2005年 追加分クリスマスのねこ絵本
クリスマスの洋書絵本クリスマスの翻訳絵本&日本の絵本



■クリスマスの絵本 2008年 追加分■


cover品切れ 絵本 クリスマスのえほん きよしこのよる 太田博也・文 岩崎鐸・画
福音館書店 1956年11月1日 3500円 Bー ヤケ  当時の定価40円(〒8円)

「この本の第一の特色は、絵をごらんになって、
”オヤ、どこかでみた絵だ”と思われる画面に気づかれることでしょう。
それは、中世及びルネッサンス期の作品を深く研究された新制作協会会員の岩崎鐸先生が、
これらの名作の特色を生かしながら、より絵本風に楽しく各場面を描きあげてくださったからです。
こうした非常にたいせつな試みは外国ではしばしば成功してスバラシイ絵本を生み出していますが、
わが国ではあまりおこなわれませんでした」(「おねがい」より)

「こどものとも」のような、薄手の絵本。
見開きごとにみごとな絵が展開します。
16ページ サイズ 天地 26.2センチ×左右 18.4センチ



cover品切れ 絵本 三つの小さなクリスマス
パール・バック まきむらけいこ・絵 いのうえちかこ・訳

旺文社 旺文社ジュニア図書館  78年・初版 1200円

クリスマスものとしては、異色のお話。
「大地」のパール・バックによるお話です。

クリスマス・イブの晩、幸せそうな両親、子どもたちのさまを描写して始まります。
サンタクロースが来ることを思い浮かべながらなかなか寝付けず、
やっと眠ったと思ったら、夜中に目が覚めてしまった主人公サンディ。
階下に下りて行って、目にしたのはクリスマス・ツリーにプレゼントの山、
そして、なんと・・・・・・。
飼いねこスニップスが追いまわすネズミでした。
ネズミは、赤ちゃんネズミ5匹の母親だったのです。
ネズミを追いまわすねこの描写がリアル。ドキドキしてしまいますが、ねこらしさ満点。
エンディングはなごやかで、ちょっとほっとします。

イラストが多めで、絵本に近い児童書。見開きいっぱいのカラーの絵もかなりあり、とてもきれいです。
カバーはありません。

ハードカバー 96ページ 天地 23センチ



cover絵本 メリークリスマス −世界の子どものクリスマスー
R.B.ウィルソン 市川里美・画 さくまゆみこ・訳

冨山房 83年 88年の7刷 2000円

クリスマスの物語に引き続き、イギリス、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、
ポーランドにチェコスロバキア、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、
ソビエト連邦、フランス、イタリア、ギリシア、メキシコ、インド、オーストラリア・・・
各国の子どもたちが、クリスマスをどんなふうにお祝いするのか。
クライマックスでは、世界中の子どもたちがつどってクリスマスパーティーを開きます。
歌あり、レシピあり。市川里美のイラストがあったか。
もともとカバーなしの裸本タイプのようです。

ハードカバー 72ページ サイズ 天地 27センチ×左右 19.7センチ



cover品切れ 絵本 クリスマスのおくりもの
コルネリス・ウィルクスハウス リタ・ヴァン・ビルゼン絵 高村喜美子・訳

講談社 78年 97年の15刷 700円 B カバーの天地ややヨレ

ある晩、見たこともない大きな星が美しく輝きます。
その星は、神様の子が生まれたしるし。
その人こそ人々が仲良くしあうために来てくださる、本当の王様なのだそう。
自分も新しい王様に会いにいこうとするイレーヌ王子。
自分の大事にしているものを3つ、王様に贈ろうと考えます。
大事にしている3つめは、父親からの誕生日プレゼント、世界一りこうでかわいい子犬「プルートン」。
こんな大事な友だちをあげちゃうなんて僕、できるのかなあ・・・。
真心こそ、いちばんすばらしい贈り物だということを教えてくれます。
78年度ボローニア国際児童図書展でエルバ賞推薦、
78年度 第13回 世界絵本作家原画展(至光社・丸善 共催)でみみずく賞を受賞した絵本です。

リタ・ヴァン・ビルゼンは、ベルギー生まれ。
首都ブリュッセルの美術学校で絵画を学びました。日本語版は「いしょうをぬいだおうさま」ほか。

ハードカバー サイズ 天地 29センチ×左右 20.2センチ



cover絵本 1993年のクリスマス −びっくりぎょうてん、ふしぎなお話ー
レスリー・ブリカス エロール・ル・カイン絵 きたむらたろう・訳

ほるぷ出版 88年 93年の11刷 750円 B カバーの天地、少ヨレ

「わしのつとめは、あたたかい心をくばること。
けれど、むかしにくらべ、地球は旅行がしにくくなったわい」
クリスマスプレゼントを子どもたちにくばるため、
サンタ・クロースの1年はあっというまにすぎてしまいます。
いろんな国にていしゅつする書類は、50万まいもひつようですし、
リストどおりにプレゼントがつくられているか、かくにんしなくてはいけません。
旅行にでれば、ごうとうにおそわれそうになったり、駐車いはんでとりしらべをうけたり…。
サンタは、だんだんかなしくなってしまいました。
レスリー・ブリカスのウイットに富んだ文章にあわせ、
ル・カインがユーモラスで美しい絵を描き、子どもも大人も楽しめる本となりました」(カバー より)

「ル・カインさんの手で描かれたサンタの表情によくわらわれているように、
ここで語られているサンタのお話は、あまり愉快なものではありません。
2000年も前からはたらいてきたサンタは、くる年ごとにむずかしくなっていく人間社会の変化に、
顔のしわはふえるばかり・・・・・・。
そして、とうとう1993年のクリスマスでは、行くさきざきでひどいめにあって、
かんしゃくをおこし、もうプレゼントをくばってまわるのなんか、いやだよ、と決心してしまうのです。
わたしたちが、あたりまえだと思っている世界の動きも、ちょっと見方を変えれば、
おかしなことばかり、ということでしょう」(訳者あとがき より)

いろいろ考え方のヒントを与えてくれる、おもしろいストーリー。
そして、89年、48歳の若さで世を去ったル・カインですが、
時をこえて伝わってくる絵の力。みごとです。

ハードカバー 33ページ サイズ 天地 30.5センチ×左右 21.4センチ



coverサンタと小人の国のお話集
クレンニエミ ユッカ・レンメッチュ絵 いながきみはる・訳

偕成社 88年の初版 600円 Bー カバーの天地、ややヨレ 見返しに落書き

「サンタさんと大ぜいの小人たちがにぎやかにくらしている
北のはてのサンタの国では、いろいろな事件がおきます。
新式のテレビ望遠鏡がそなえられたり、クリスマスにいやけがさす小人がいたり、
子どもたちからサンタさんに相談ごとの電話がかかってきたりーー。
サンタのふる里フィンランドならではのユニークな舞台!
永年読みつがれながら、新鮮な楽しさいっぱいの六話を収録。
どれも、心あたたまる、おもしろいお話です」(カバー より)

クレンエニミは、全業績に対してトペリウス賞を受けた優秀な作家。
レンメッチュの挿絵が、話のユーモラスな面をとらえて、楽しい雰囲気。
日本語版には、新しく挿絵を描き足しているとのことです。

イラストが多めで、絵本に近い児童書。巻頭口絵はカラー、ほかは1色。
見返しは、アルファベットの文字パターンが白抜きされているのですが、
一部にペンでなぞったあとがあります。

ハードカバー 128ページ 天地 23センチ



cover絵本 サンタベアーのクリスマス
バーバラ・リード ハワード・B・ルイス 舟崎克彦・訳

架空社 94年の3刷 700円 B カバーの天地、少ヨレ 本文僅かにヨゴレ

はるか、北の寒いくにに、それはそれは白いシロクマの子がすんでいました。
サンタベアーという名前でしたが、どうしてそう呼ばれるようになったか、というおはなしです。

家族と離れ離れになってしまったシロクマの子が、
優しい女の子と出会います。初めて見る「火」「オートミール」、そして初めて知った「クリスマス」のこと。
人の優しさ、家族のあたたかみ。丁寧に描かれた優しい絵柄。
派手さはないですが、じんわり心にぬくもりを与えてくれる1冊です。

ハードカバー 左右 25.8センチ



coverシモンとクリスマスねこ クリスマスまでの24のおはなし
レギーネ・シントラー ジータ・ユッカー絵 下田尾治郎・訳

福音館書店 94年 97年の3刷 800円 B カバーの上側ややヨレ・ソリ

シモンは、ねこにむかって言いました。
「フローラ、まだ、にじゅーよんもあるんだぞ」
待ち遠しいクリスマス。でも、あと24数えないとクリスマスはやってきません。
小さくて、うまく数が数えられないシモンに、お父さんは、なんと
ねこのフローラのしっぽにある縞模様が24あることを教えます。
「どうだ、毎日ひとつずつ、フローラのしっぽに赤いしるしをはりつけてみたら」
そう言いつつも、しるしをはりつけるのはかわいそうだから、と、
お父さんは紙にねこのしっぽを描いて24の縞を入れ、毎日塗りつぶすよう教えてくれました。

クリスマスまでの24の楽しいお話を楽しみましょう。
ふんだんに添えられたイラストは、ジータ・ユッカーによるもの。
ユータ・ユッカーはスイス生まれ。パリやジュネーブの美術学校で、
グラフィックアートや挿絵の勉強をしました。

ハードカバー 160ページ 天地 23センチ



cover品切れ 絵本 クリスマスの12にち ブライアン・ワイルドスミス 石坂浩二・訳
講談社 97年の初版 800円 B+ カバー上部ソリ 記名

「ヨーロッパでは、クリスマスツリーは、12月25日から12日めにしまうのが古くからの習慣です。
東方の三博士が、生まれたばかりのイエス・キリストに贈り物を贈ったのが、12日めだといわれているからです。
イギリスに古くから伝わる「クリスマスの12にち」は、ツリーをまえにした子どもたちに、歌われてきたものです。
ワイルドスミスの描く美しい絵といっしょに、お楽しみください」(扉の前ページ より)

色の魔術師・ワイルドスミスの美しい絵がたっぷり。
見返しに女の子の記名があります。

ハードカバー 27ページ 天地 28.4センチ



cover品切れ アーサー・ラッカムたちの サンタクロース・オリジナル
クレメント・クラーク・ムーア詩 アーサー・ラッカムほか絵 監修・解説 松本富士男 片山五郎・訳

燦葉出版社 97年の初版 850円 B+ 帯

アーサー・ラッカムの、とてもステキなクリスマス本があります。
海ねこでも紹介しました。
http://www.umi-neko.com/2007/arthur/arthur.htm
↑このページのいちばん最後。

その絵本の絵を中心に、J・W・スミスの絵なども組み合わせて
クレメント・クラーク・ムーアの有名なポエムが綴られています。
さらに本の後半は、「一番古いサンタクロースの絵本」として、古い絵本の紹介、
サンタクロースの起源、日本最初のサンタクロースの絵、岸田劉生によるサンタクロースなど、
サンタクロースにまつわるお話と、さまざまな絵が。
1冊でかなり楽しめそうです。

カバーなし。もともと裸本のようです。

ハードカバー 45ページ サイズ 22.2センチ



cover仕掛け絵本 メイシーちゃんのクリスマス ルーシー・カズンズ なぎともこ・訳
偕成社 2000年の初版 750円

クリスマスカードがたくさん届いて、メイシーちゃんはプレゼントの買い物、
ケーキ作り、飾り付けと大忙し。でも、わくわくな日々です。
「ひっぱってめくってプレゼントみっけ!」とあるとおり、
あちらこちら、ひっぱったり、めくったりすると、
楽しいもの、ステキなものなど、次々に見つかる仕掛け絵本。
クリスマスらしくキラキラっ銀色に光ったり、金色に輝いていたり、
ポップな色づかいがとても洗練されていて、大人でも楽しめます。
遊び心いっぱい。忘れかけていた人にも、はっとするような楽しさを思い出させてくれる魔法の1冊。
英文併記で、極めて易しい英文つき。

仕掛け部、ひととおり使用したあとがあり、少々オレ目のある部分あり。
でも、ほとんど使用感はないといっていいので、十分お楽しみいただけると思います。

20ページ 天地 24センチ



cover品切れ  クリスマス・プレゼントン スズキコージ
ブッキング 2003年の初版 950円 B+  カバー

「クリスマス・プレゼント」ではありません、「クリスマス・プレゼントン」です。

「国籍のない、魔法の森の住人、コージズキン(鈴木康司さん)が、
はじめてかいた絵入り物語は、ふりしきる雪の夜からはじまります。
雪だるまと、雪のラッパ男につづいて、わたしたちもメリーといっしょに、雪の馬にまたがってでかけます。
眠っているドラゴンや、雪の山や村をとびこえて、プレゼントンおじさんの住む村へ。深い、青い、雪の夜の中を―。
この魔法の物語ぜんたいが、そのまま、メリーのもらったガラス玉の中に、とじこめられているのかもしれません」
(岸田衿子 カバー より)

79年、旺文社刊の復刊。
絵が多く、絵本に近い児童書といった感じ。
カラーのイラスト、そして、ブルー1色のイラストがふんだんに散りばめられています。

79年にヨーロッパの冬を旅した作者。
昔から空想しながら描いていた雪をかぶった町や森ーーそういった光景が目の前にあって、
自分の中のクリスマスのイメージと重なり合って生まれた話だと、あとがきに書かれています。
さらに、復刊にあたっての言葉もあり、
「こうして復刊されて、クリスマスプレゼントンは喜びの極みです」と添えられています。

ハードカバー 100ページ 天地 21.2センチ



cover洋書絵本 英語版 A Christmas Like Helen's(ヘレンのクリスマス) Natalie Kinsey-Warnock illustrated by Mary Ararian
ボストン Houghton Mifflin Company 2004年 1200円 B+  カバーの上部ややヨレ

ヘレンの家には、電話も電気もありません。
車もないので、ヘレンと妹弟たちは吹雪いている日でも、遠くの学校まで延々歩かなくてはなりません。
冷蔵庫がないので、食品は、池から氷をとってきて保存していました。
そんな生活でしたが、夜になると、一家揃ってストーブを囲み、
お城や王女様のお話を聞くのでした。
クリスマスはどんな時間を過ごしのでしょうか。

本当の意味での豊かな暮らしって何でしょうね。
素朴でいながら、とても豊かなカントリーライフが、
手彩色の木版によって描かれています。
牛、羊、ニワトリ、ブタ、ねこなどたくさん動物たちを飼っているのですが、
ヘレンがなんと、ねこにドレスを着せている絵柄まであります。
大型本のため、画像は、はじが切れています。

ハードカバー 左右 26.5センチ



洋書絵本 英語版 A Child's Christmas in Wales(ウェールズでの子どものクリスマス)
Dylan Thomas(ディラン・トーマス)illustrated by  Fritz Eichenberg(フリッツ・アイヘンバーグ)

NY New Directions Publishing (C)69年 Second Printing
4500円
B カバーなし 本文少ヨゴレ クロス装の背ヤケて文字が薄れています。背の上下ややイタミあり、クロスにややほころびあり

表紙画像がないのは、あいにくカバーがなくて、本体は背以外、無地だから。
グレーのクロス装です。
カバーがないので見た目は素っ気ないのですが、本の内容はなかなかのもの。

ディラン・トーマス(1914年〜53年1)は、ウェールズ生まれの詩人および作家。
なんと、あのボブ・ディランが、その名前をディラン・トーマスからとったとされているほどで、
英語を執筆する、もっとも偉大な20世紀の詩人のひとりと評されています。
そのディラン・トーマスがユーモアたっぷりに語った少年時代のクリスマスの思い出。
雪合戦に明け暮れる少年たち、ウェールズ独自の文化が垣間見えるクリスマスの家庭・・・。
エドワード・アーディゾーニら、ほかの画家による本もあり、いずれも、とても素敵なクリスマス絵本です。

ご紹介するのは、フリッツ・アイヘンバーグによるもの。
フリッツ・アイヘンバーグ(1901年〜90年)は、今世紀のアメリカを代表するイラストレーター。
ドイツから逃れて渡米、30年代40年代、多くの木版の挿し絵を手がけています。
「嵐が丘」「ジェーン・エア」「罪と罰」など、どこか暗く重い雰囲気を漂わす作品の挿絵に多く起用され、
その持ち味を生かして、怪奇もの作品の挿し絵もお得意とするところ。
「カラマーゾフの兄弟」「ガリバー旅行記」などの挿絵も手掛けています。
”APE IN A CAPE”というアルファベット絵本は、1953年コールデコット賞オナーブックに。
本書は、1ページ大の版画5点。
厳しい大自然とキンとした冷たい空気、誇り高きウェールズの人々の暮らしが伝わってくるようです。
「中を見る」の2枚目、左上には、ちょっとわかりにくいと思いますが”GOD BLESS OUR HOME"の文字が。
幸せを願う人々の心に、国境はないですね。

ハードカバー 31ページ サイズ 天地 20.5センチ×左右 27.2センチ
中ページを見る


coverクリスマスのお菓子 今田美奈子
金の星社 95年の初版 1800円 B カバー少ヤケ・背の上部少イタミ

世界のクリスマスのお菓子にまつわるさまざまな言い伝えやエピソード、
そして、お菓子の作り方。
ドイツ・アドバントカレンダー、イギリス・フルーツケーキ、
スイス・ニコラスパン、ドイツ・ゲーテの輪、
オーストリア・ヴァイナハツプルンダー、フランス・ブッシュ・ド・ノエル、
デンマーク・ユールカーケ、アメリカ・ピンクのクリスマスケーキ、
イギリス・クリスマスプティング、イギリス・シュガーケーキのクリスマスプレート。
作り方も写真を交えて紹介され、うっとりするような写真、読み応えのある読み物など、
お菓子づくりが好きな人はもちろん、そうでない人も目で見て楽しめそうな1冊。

ハードカバー 40ページ 天地 27センチ


クリスマス絵本 2013年 追加分2011年 追加分2010年追加分2009年 追加分・2008年 追加分・
クリスマス絵本 2007年 追加分2006年 追加分2005年 追加分クリスマスのねこ絵本・
クリスマスの洋書絵本クリスマスの翻訳絵本&日本の絵本






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