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Merry X'mas! クリスマスの絵本

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クリスマス絵本 2007年 追加分・2006年 追加分2005年 追加分クリスマスのねこ絵本
クリスマスの洋書絵本クリスマスの翻訳絵本&日本の絵本



■クリスマスの絵本 2007年 追加分■


★新刊★
昨年のクリスマスに好評でしたので、以下2点、再びご紹介します。
cover品切れ 絵はがきのほん クッキー
ヨシュア・レアンダー・ガンプ

小さな絵本美術館 2004年
800円

ヨシュア・レアンダー・ガンプ(1889年〜1969年)はドイツの木版画家、絵本作家。
ドイツ・カールスルーエ・アカデミー教授・学長。
初めての子どもが描いた汽車の絵本が絵巻絵本として出版され、
2番めの子どもが小学校に入学するとき描いた大きなカラー木版画
「ABC」がリンダウ一枚絵として出版されました。
また、息子が入院しているときには慰めようと毎晩、仕掛けカードを作り、
クリスマス間近、3番めの子どもの出産を控えた妻にアドベント絵本を贈りました(下の本)。

この絵はがきには、多くの子どもたちを喜ばせるため、物のない時代から描き続けたお菓子が描かれています。
きれいにデコレートしたクッキーの絵など、なんともあたたかく優しい絵が14点。
眺めるもよし、ポストカードとして贈ったり飾ったりもよし、クリスマスカードにもよし、です。

サイズ 天地 14.8センチ×左右 10.5センチ



cover品切れ 絵本 Aとアドベントの光ーアンナ・エリカのためにー
ヨシュア・レアンダー・ガンプ

小さな絵本美術館 2004年
1500円

1925年のクリスマス、ヨシュア・レアンダー・ガンプが妻アンナ・エリカに捧げたアドベント絵本。
ガンプが、妻と、間近に控えた三番目の子どもの誕生にあたっての気持ちをこめて、
そして、間もなくやってくるクリスマスのお祝い、キリストの誕生への思いをこめて
高さ30センチ、横25センチの絵本を1冊限定で作ったのでした。

原本では「A」が唯一の文章。あとは言葉のないアドベントの絵本です。
アドベント(待降節)とはキリスト教のクリスマスを待ち望む時期のこと。
18枚の水彩画のうち、12点以上にアルファベットの大文字「A」が描かれています。
ときにははっきりと、ときには隠し絵のように。
「A」とはアドベントの頭文字であり、妻アンナのAでもありました。

もともと文字がない絵本だったのですが、小さな絵本美術館が出版するにあたり、
ガンプの三番目の娘・マーレーヌ・ラインハルト・ガンプに依頼。
彼女こそ、1925年12月31日、絵本の誕生とともに生まれたその人です。
ガンプのイラストの雰囲気に寄り添うようような、ドイツのクリスマスの詩が添えられています。
2003年、初めてガンプ遺族からこのアドベント絵本の出版が許可されたそうです。

当時の暮らし、クリスマス時期のドイツの美しい光景、子どもを待ち望む希望に満ちたイラストが連なっています。
けっして押し付けがましくない。見る人の想像力にゆだねるような、優しい1冊です。
一味違うクリスマス絵本をお探しの方にお薦めしたいと思います。

ハードカバー 天地 23.2センチ×左右 19.2センチ


中ページを見る



すべて古本です。

★日本の絵本&翻訳絵本★

covercover絵本 ねすごしたサンタクロース 垣内磯子・文 宇野亜喜良・絵
小学館 2001年・初版
900円 B+ 定価1470円

日本(へ行く)担当のサンタが目を覚ましたら、さあ大変。
クリスマス・イブなのに寝過ごしてしまったのです!
携帯電話(!)で友達の魔法つかいを呼び出して、
ほうきにのって出発しますが、さて。

ほうきにのるサンタだったり、勉強が苦手だった魔法つかいが
なりたいものになれる夢を子どもたちに配ったり・・・これまでのクリスマス絵本になかった展開です。
大人が読んでもクスリと笑えるようなお話、そして、宇野亜喜良のイラストがいいのです。
大人も子どももきっと楽しめる1冊。ねこもちょこっとですが描かれています。

ハードカバー サイズ 天地 26.4センチ×左右 21.8センチ



cover絵本 サンタクロースってほんとにいるの? てるおかいつこ・文 すぎうらはんも(杉浦範茂)・絵 杉浦範茂の署名・直筆イラスト入り
福音館書店 かがくのとも傑作集37 85年の9刷
1700円 B 本文少シミ・めくりジワ

「ねえ サンタクロースってほんとにいるの?」
「えんとるがなくてもくるの?」
「どうして ぼくのほしいものがわかるの?」
「どうして よなかにくるの?」
「どうして おとうさんやおかあさんには こないの?」
「サンタは なつのあいだはどうしているの?」

子どもたちの素朴な質問に答える親の答えがいいです。
全ページを通じて、みんなの頭の中に広がるファンタジーをメインにしながら、
見開きの下側のほうには家庭での日常生活の絵柄。ファンタジーと現実をうまくマッチングさせて描かれています。
長く読み継がれてきた絵本だけあって、さすがよく出来ています。
サンタクロースってほんとにいるのかもしれない、私の心の中にもきっと、ね。

ハードカバー サイズ 天地 25.3センチ×左右 23.2センチ



cover品切れ 絵本 もうひとりのはかせ アルタバンのたび 上沢謙二・文 村上松次郎・画
福音館書店 年代不明
3500円 B 本文シミ 当時40円(〒8円)

「原作者ヘンリ・ヴァンダイクはアメリカの牧師で、また文学者としても知られ、
約40年前わが国へも来朝、東大で講演したこともあります。
クリスマスにちなんだ、この深い信仰の物語を、
幼い人々のために、絵本としておおくりできることは、意味ふかく、よろこばしいことです」(裏表紙 より)

福音館書店の住所が「東京都千代田区神田三崎町」と記されています。
ちなみに、同社が金沢からこの住所に移転したのは1952年で、「母の友」の創刊が翌53年。
文京区本駒込の現住所に移転したのは84年のこと。
年代の記載がありませんが、84年より前のものであることは確実。かなり古いもののようです。
クラシカルな絵柄。「こどものとも」のようなホッチキスどめの形態。レアな絵本です。

サイズ 天地 24.4センチ×左右 17.4センチ



cover品切れ 絵本 うまやのクリスマスのものがたり マーガレット・ワイズ・ブラウン バーバラ・クーニー絵 松井るり子・訳
福音館書店 2003年・初版
850円 B+ 現在の定価1365円

むかしむかし、暖かいうまやの中で、ひとりの赤ちゃんが生まれました…。
多くの動物たちが見守るなか、イエスが誕生する様子を、印象的な絵と美しい言葉で綴っています。
比較的こぶりサイズの中に、きれいな文章と(訳文も)イラストがぎゅーっと詰まっています。
カバーにある作者紹介文を見てみると、マーガレット・ワイズ・ブラウン(1910年〜42歳で永眠)
バーバラ・クーニー(1917年〜2000年)とあります。
人の命は永遠とはいかないまでも、作品は生きながらえるのですよね。
できれば、出版当時の洋書絵本も見てみたくなりますね。まずは、その前に日本語版に触れてみるのもよいかも。

ハードカバー サイズ 天地 18.3センチ×左右 19.6センチ



cover絵本 こねこのみつけたクリスマス マーガレット・ワイズ・ブラウン文 アン・モティーマー絵 中川千尋・訳
ほるぷ出版 94年 96年の6刷
850円 B+ カバー 定価1365円

きっともうすぐクリスマス。どうしてそれがわかったの。
雪、もみの木のにおい、それともクリスマス・キャロル…。

リズミカルな文章と色鮮やかな絵で、こねこの目にうつったクリスマスの謎と美しさを描いた絵本。
こちらも、マーガレッド・ワイズ・ブラウン。
アン・モティーマーの描くフサッフサの毛をしたねこに、思わず手を触れたくなるのは海ねこだけ?
さすが、「王立細密画家協会会員であり、野生の生物や花の絵を専門としています。
ねこを描く現代の画家たちの中で最も優れているうちの一人といわれています」と紹介されている人です。
ねこ絵本&クリスマス絵本になくてはならない1冊。

ハードカバー サイズ 天地 22.3センチ×左右 22.3センチ



coverニッセのポック オーレ・ロン・キアケゴー作 スベン・オットー絵 枇谷玲子・訳
あすなろ書房 2006年・初版
850円 B+ カバー・帯 定価1365円

クリスマスの本 アドベントエッセイ(2006年12月23日の項)で紹介、絵が多めの児童書。

この本の良さをもっともよく伝えてくれると思うので、以下、「訳者あとがき」より引きます。

「デンマークで最大の行事といえば、なんといってもクリスマスです。
十二月になると人びとは準備に大いそがし。プレゼントを用意し、もみの木にかざりつけをします。
玄関にトウモロコシをぶらさげ、小鳥にエサをまくのは、この国のクリスマスならではの風習です。
ケーキやガチョウの丸焼きなどのごちそうづくりも忘れてはいけません。
そしていよいよクリスマス当日の夜には、クリスマスの歌をうたいながら、
ツリーのまわりをみんなで輪になってまわります。
北国の冬は長く、太陽が顔を出す時間はほんのわずかです。
キリストが生まれたことを祝うため、そしてまた暗くゆううつな冬を明るい気持ちで過ごすため、
デンマークの人たちは盛大にお祝いをします。

クリスマスのアイドルとして親しまれているのがニッセです。
ニッセとは、白いひげにグレーの服を着て、三角の赤い帽子をかぶった小人のことです。
・・・(中略)このお話は、デンマークでもっとも愛されているクリスマス物語のひとつで、
子どもたちは毎年クリスマスのころになると、このお話を読み聞かせしてもらいます。
みなさんも十二月一日から毎日一章ずつ読みすすめてみてください。
ページをめくるたび、楽しいクリスマスの足音が近づいてきます」(訳者あとがき より)

デンマークを代表する絵本作家スベン・オットーによるモノクロのイラストが
1ページ大で多数挿入されています。
全体的には新品同様なのですが、カバーのはし、裏表紙部分にぽちっと傷など少々イタミがあります。

ハードカバー 143ページ サイズ 天地 21.6センチ×左右 15.2センチ



cover絵本 クリスマスのものがたり フェリクス・ホフマン作 しょうのこうきち・訳
福音館書店 81年の8刷
900円 B 現在の定価1365円

海ねこが好きな画家のひとり、フェリクス・ホフマン。
「ホフマン最後の絵本」になったと言われるのが、この作品。
マリアへの天使のお告げから、羊飼いと三人の博士、エジプトへの逃避行まで、
有名な聖書の場面がホフマンならではの筆づかいで描かれています。
忙しい日々の合間、ページをめくるたび、時間の流れを忘れてしまうような。
ホフマンが描くものは深く大きい、本当にそんな気がします。
なぜなんでしょう・・・。

ハードカバー サイズ 天地 21.7センチ×左右 30.4センチ



cover品切れ 写真絵本 アルプスの村のクリスマス 舟田詠子 文・写真
リブロポート 89年
2000円 B カバーはし僅イタミ 当時の定価1236円

クリスマス絵本で世界めぐり(12月1日の項)で紹介の、素敵な写真絵本。
カレンダーにあめをつるすアイディアなど、マネしてみたくなるようなシーンもあります。
もみの木は冬にも葉が落ちず、一年中、濃い緑色なので、いつまでも元気なしるし、なんだとか。
世界各国それぞれ、クリスマスを楽しむための風習・アイディアがあり、みんなで祝っているーー心がほのぼのします。
作者はヨーロッパ各地で社会生活史、食文化、民族などの実地調査を行っており、
写真やビデオを積極的に撮影している様子。記録としての写真集としても、興味深い。

ハードカバー サイズ 天地 19.4センチ×左右 24.3センチ



cover絵本 サンタさんがクリスマスプレゼント 作・絵 ニコラス・アンドリロプロス 訳・かどやまゆきえ(門山幸恵)
新世研 2000年
2000円 B+ 定価1600円

ご存知ですか? ギリシャのクリスマスイブは、12月31日なんだそうです。
その12月31日の晩、コーネリウス少年は
サンタさんがやって来るのを心待ちにしていました。
「ぼく、いちねんじゅう、サンタさんのことを待ってたんだ」
ところが、やって来たサンタさんはプレゼントを持っていませんでした。
いちばん最後になってしまったコーネリウスへのプレゼントは、
なんと・・・! 何も残っていなかったのです。
しかしコーネリウスは喜んでサンタさんを迎え入れます。

形のあるプレゼントばかりでなく、心に残るものこそ大事。
形あるものだけがすべてではない、ということまで教えてくれます。
99年刊「The best Christmas present ever」の日本語訳です。
大判なので、きれいなイラストを細部まで楽しめます。黒ねこが大半の見開きに描かれていますよ。

ハードカバー サイズ 天地 28.5センチ×左右 23.4センチ



cover品切れ 絵本 フラヴィアのクリスマス フラヴィア&リサ・ウィドゥン文・絵 もきかずこ・訳
ビクターブックス 92年・初版
2500円 B 背ヤケ 当時の定価1600円

フラヴィア・ウィドゥンの2作目。
娘のリサと共著のこの作品で、フラヴィアは
クリスマスという一年のうちでもっとも意味のある時期をとりあげ、
家族とはなにか、愛とはなにかということを語りました。
この物語は、ごく素朴なフラヴィアの子ども時代の思い出でつづられています。
が、その素朴さは、わたしたちに新鮮なショックを与えてくれます。
それはきっと、物質文明の現在、この物語が
わたしたちが見失っているものを教えてくれているからにちがいありません。(カバー より)

「おくりものがすてきなのは、心があるからだわ」というフラヴィアの言葉が胸に沁みます。
愛を知るクリスマスーーなるほど。クリスマスのドタバタ騒ぎが苦手な人にこそオススメ。
星型のお菓子のレシピつき(でも食用でなく、飾り用なんですって)。

大判なので、表紙画像ははじが切れています。
ハードカバー サイズ 天地 24.3センチ×左右 26.2センチ


★英語の絵本★

cover品切れ 英語版 Christmas Pony(クリスマス・ポニー)
William Hall(ウィリアム・ホール)illustrated by Roger Duvoisin(ロジャー・デュボアザン)

NY Alfred A.Knopf (C)1948年 First Edition
3500円
B カバー欠 表紙角・はじスレ 本文余白に少シミ

田舎の大きな農場に、子馬とウサギと七面鳥が暮らしていました。
子馬の名前はクリス。ウサギはイースター。七面鳥はサンクスギビングーー略して“TG”と呼ばれていました。
3匹は仲良しでした。
クリスマスの2日前、クリスは友達を自分の背にのせたいと考えます。
クリスは、風と同じぐらい俊足で走ることができたのです・・・。

あいにく、カバーがありません。
本体は「裏表紙を見る」をご覧になればおわかりのように、表紙と裏表紙がつながっていて、開くと大きな一枚の絵のようになります。
深いブルーを基調とした表紙に、背はクロス装の赤。なんとも美しい絵本です。

文字は深いブルー。
3色印刷(青・黄・赤)の見開き、1色印刷の見開き(色は深いブルー)と交互になっています。
デュボアザン(1904年〜80年)は、テキスタイルのデザインも手がけていたのですが、
余白まで計算された洗練ぶりで、きれいな布地を眺めているよう。どこをとっても美しい絵本。

ハードカバー サイズ 天地 26センチ×左右 20.7センチ


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cover品切れ 英語版 ポップアップ絵本 Christmas Time In Action(クリスマス・タイン・イン・アクション)
illustrated by William Kemp Tilley

copyright 1949 by Walter P.Phillips Newton,Mass.
3600円
Bー シミ 購入年と記名書き込み

“Santa's Workshop”(ポップアップ)“The Night Before Christmas”(クレメント・C.ムーアの有名な詩)
“A Visit from Santa”“Santa Claus and the Mouse”(Emilie Poulsson)
“Visions of Saint Nick”“A Christmas Surprise”(Louise Dyer harris)
“Christmas Morn”“Jingle Bells”
“Holliday Fun”
ポップアップのお話の見開きが5つ。間、間にクリスマスの有名な詩、
クリスマスのお話、ジングルベルの譜面がはさまっています。
古き良きアメリカを思わせる、素朴で温かみのあるイラスト。色づかいが優しいです。

ノートによくあるような、スパイラルバインディング。
“CHRISTMAS 1949”そして、サインの書き込みがあります。
1949年の出版物ですので、ヤケ・シミ・ヨゴレなど経年相応のイタミがあります。
ポップアップの仕掛けは、結構凝ったつくりですが、さほど壊れていません。
部分的に、きちんと飛び出さなかったり、シワ・折り目がつきすぎていたりといったダメージは多少あります。

サイズ 天地 20.3センチ×左右 25.2センチ


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coverThe Christmas Story(クリスマス・ストーリー)
Ruth S.Gray Pictures by Dorothy Handsaker Scott

Warner Press (C)1952年
2600円
Bー 表紙はがれあと ヤケ 仕掛け部分のパーツ、一部欠け

表紙をめくると、見返しにGeorge F,Handel(1685年〜1759年)の譜面。
裏見返しには、マーティン・ルーサーの譜面があります。

8見開きがあり、そのほかに、付録のような感じで
“Manger Scene”がはさんであります。
馬小屋でのジーザス誕生を祝って人々が駆けつけるシーンで、
小さいハト、ヤギら動物も集っている絵柄。
Aと書いてある部品はAと書いてある切り目に、Bと書いてある部品はBと書いてある切り口に
はめこんでいって、立体的な画像を作り出す仕組みです。
作り方や完成図は英文と「中を見る」にあるようなモノクロ画像で紹介されていますが、
現物はカラーです。
完全に揃っていなく、いちばん左のラクダのパーツが欠けています。
ノートによくあるような、スパイラル・バインディング。

深い色合いのクラシカルなイラストをお楽しみいただけます。
ソフトカバー サイズ 天地 27.8センチ×左右 21.2センチ


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cover品切れ 英語版 One Thousand Christmas Beards(クリスマスはサンタ・クロースのひげだらけ)
Roger Duvoisin(ロジャー・デュボアザン)

NY Alfred A.Knopf (C)1955年
2500円
Bー カバーなし クロス装丁のはじキレ・スレ 本文、余白部分に何箇所か裂け目あり 図書館使用本 図書館スタンプ・貸出票ポケット

クリスマスがくると、町のどこもかしこもサンタ・クロースでいっぱい。
いろんな人が赤い服を着て、白いひげをつけて変装している!
そのことを知った本物のサンタ・クロースはカンカンです。
「私の本物のひげに誓って、にせものサンタをなくしてやるぞ」
と、クリスマスの街中に出かけていきます。
たくさんのニセサンタからつけひげを奪って集めましたが・・・。

“Christmas Pony”は青、赤、黄の3色がベースでしたが、
こちらはペン画に赤・緑の彩色。
サンタクロースをズラリと描いた見開きには、顔はもちろん、
ベルトのバックルなど細部まで微妙に描き分けた16人のサンタクロース。
遊び心に満ちた、きれいでゆかいな絵本です。あちらこちら見れば見るほど楽しい。
日本語版は「クリスマスはサンタ・クロースのひげだらけ」(岸田衿子・訳)

図書館使用本で、米国のお子さんたちが読んだもの。イタミはありますが、紙やインクが古い絵本ならでは。
人によると思いますが、このインクの香り、海ねこは好きなのです。

ハードカバー サイズ 25.5センチ×左右 19.4センチ


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cover英語版 Christmas Cameos(クリスマス・カメオ)John W.Schuam
ミルウォーキー Schaum Publications 59年
1700円
Bー 背・ホッチキス イタミ

クリスマスの曲をピアノで演奏できるようJohn W.Schuamがアレンジした譜面です。
「きよしこの夜」「主はきませり」などおなじみの曲はじめ20曲。
「グリーンスリーブス」が混ざっていますが、
メインタイトルは“What Child is This”となっていて、クリスマスの曲らしい。
このまま飾っても素敵だと思います。ちょっとしたフレームに入れてもよいし。

ホッチキスどめ。サイズ 天地 30.5センチ×左右 23センチ 24ページ



cover品切れ 英語版 The City That Forgot About Christmas(クリスマスを忘れた町)
Mary Warren 絵・Rudolph Wendelin

London Concordia Publishing House (C)1968年 出版年不明
2800円
B カバーなし 扉に献呈署名書き込み

神への感謝を忘れた町で、人々は自己中心的になり、荒れ果てていました。
飢えた人は食べ物を盗み、子どもはケンカをし、だれしも心がすさむ一方です。
だれも笑わず、愛し合うことも、クリスマスの意味もまったく忘れていました。
クリスマスの唄を歌う人はなく、クリスマスの存在はまったく忘れられていました。
ある日、遠方からやってきた年老いた男。名前はマシュー。
マシューは親切でした。若いころ大工だったので、子どもために、また、大人のために、
あれこれこさえたり、親切にしたり。
マシューがやってきたからというもの、町はどんどん変化していって・・・。

絵を描いているルドルフ・ウェンデリン(1910年〜2000年)は
カンザス州生まれ。彫刻家、画家、イラストレーター。
米国・林野部に属して、天然資源の保護や山火事防止のためのデザインを手がけたり、記念切手のデザインを担当。
風景画家としても活躍し、さまざまな章を受賞しています。

出版年が明記されていませんが、68年のものと思われます。
もともとカバーなしの本のようです。年数を経ているなりに、表紙角ツブレ、スレなど自然についた感じのイタミがあります。
絵柄は好みによりますが、かなり珍しい古書です。

ハードカバー サイズ 天地 26.1センチ×左右 19.8センチ


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covercover品切れ 英語版  ポップアップ絵本 My Baby Jesus(マイ・ベイビー・ジーザス)
illustrations by Janet&Anne Grahame-Johnson written by Aileen E.Passmore

London Dean&Son,Ltd.1970年
2700円
B 表紙角、少ツブレ

長い旅路で、空腹と疲労に苦しむヨゼフとマリアがベツレヘムの町へ着いたところから始まる、おなじみの物語。
ポップアップが3見開き。その間にポップアップでない見開きがはさまっています。
ポップアップの構造は上の本よりずっとシンプル。
クラシカルなイラスト。37年前の古書ですが、つくりが頑丈で、大きなイタミは見当たりません。
かなり珍しい古書です。表紙がとてもよいですよね。お部屋に飾っても素敵です。

ハードカバー サイズ 天地 17センチ×左右 23.6センチ



covercover英語版 The Night Before Christmas(ザ・ナイト・ビフォア・クリスマス)
Clement C.Moore(クレメント・C・ムーア)illustrated by Corinne Malvern

Western Publishing Company Golden Book (C)1949年50年 Twelfth Printing,1974
2500円
B 表紙はじスレ 表紙の角、背の上側と下側イタミ 本文シミ 献呈署名書き込み 

神学者であったクレメント・クラーク・ムーアが
1822年のクリスマスイブ、わが子たちに向けて書いた
「セント・ニコラスがやってきた」という詩。
1823年の初版以来、人々に愛され続けてきました。
サンタクロースやトナカイのイメージはそこから世界中に広がっていったとも言われます。
クレメント・ムーアの詩は、さまざまな画家によって題材に取り上げられ、
バラエティー豊かな絵本が多数出版されています。

大判の絵本です。表紙と裏表紙が1枚の絵になっています。
中ページも見開きいっぱいにうわーっと広がるイラストは、なかなかの迫力。
30年以上前の絵本です。年数を経ているなりに自然についた感じのイタミがあります。
画像ははじが少し切れています。

ハードカバー サイズ 天地32センチ×左右 24.3センチ


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covercover品切れ 英語版 Din Dan Don It's Christmas(ディンダンドン・クリスマス)
pictures by Janina Domanska(ジャニナ・ドマンスカ)

London Hamish Hamilton 75年
2500円
B カバー角ほか少イタミ カバー裏ほか少シミ

全編を通じて、ステンドグラスのような、見事なイラストを展開。
民族衣装ふうの服装、花や鳥などに東欧のカラーが出ていますが、とても素朴で力強い。
1点1点が神々しいばかりの完成度。ぜひぜひお手にとってください。

ジャニナ・ドマンスカ(1913年〜95年)はポーランドのワルシャワ生まれ。
1952年に渡米し、NYでテキスタイル・デザイナー、フリーランスのアーティストとして活動。
のちに、作家になるイエジ・ラスコースキーと結婚。
児童書を多数手がけていて“If All the Seas Were One Sea”が71年、ボストングローブ・ホーンブック賞、
72年のコールデコット賞オナーブックに。
民話をアレンジした絵本に力を入れて、ポーランドの人々にも届くよう民話の魅力を訴え続けました。
日本語版には「はるなつあきふゆ」(アリス館 絶版)があります。

大判のため、画像ははじが少し切れています。
ハードカバー サイズ 天地 23.4センチ×左右 25.8センチ


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cover品切れ 英語版 The Day After Christmas(クリスマスのあと)
Alice Bach  pictures by Mary Chalmers

Harper&Row,Publiers 75年 First Edition
1800円
B カバーイタミ 見返しシミ 小口上部シミ

欧米の子どもたちにとって、クリスマスは一年中でもっとも楽しいとき。
楽しいクリスマスが過ぎてしまって、ああ、終わっちゃったわ、と、さびしい気持ちのエミリー。
「朝ごはん、何が食べたい?」とママに聞かれて「ステーキと卵」と答えると
「それはクリスマスの朝食でしょう。毎日、クリスマスと同じわけにはいかないのよ」と言われてしまいます。
せめて、クリスマスのような楽しい気分になりたくて、
クリスマスに着るワンピースを着たら「それは特別な日のための特別なドレスでしょう。普段着のセーターとスラックスにしなさい」と言われてしまうし・・・。

ねこがたくさん描かれています。ネズミも描かれています。
Mary Chalmersはよほどねこ好きなのね、と思ったら当たり。
カバーを見たところ、75年当時、ニュージャージーでねこをたくさん飼っていて、
the Animal Welfare Association of Camden(動物福祉カムデン協会)で活動していると紹介されています。

ハードカバー 32ページ サイズ 天地 23.4センチ×左右 18.3センチ


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cover英語版 Christmas in Animal Land(アニマル・ランドのクリスマス) S.H.Thompson
NY  Merrimack Publishing Corporation 出版年不明 85年ごろ?
2800円
B  表紙・背少イタミ 献呈署名書き込み

動物の国で、ライオン、ゾウ、サイ、クマ、ワニ、キリンなど
おめかしした動物たちがにぎやかに繰り広げるクリスマス。
アンティーク絵本のレプリカです。
左ページは易しい英文、右ページは深い色合いのイラストといった構成。
最終ページは余白になっていて「好きな動物の絵を描きましょう」と書かれています。

85年のクリスマスに、両親から兄妹に贈られたとおぼしきサイン入り。
もらった兄妹のうれしさが伝わってくるようです。

ソフトカバー サイズ 天地 21.7センチ×左右 27.7センチ


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cover品切れ The Christmas Day Kitten(クリスマスの子ねこ)James Herriot(ジェイムズ・ヘリオット)
illstrated by Ruth Brown(ルース・ブラウン)

NY St.Martins's Press 76、86年
1500円 B

ふだんはピカリング夫人の犬をみていたヘリオット先生でしたが、
クリスマスの朝、瀕死のねこをみてほしいと夫人宅に呼ばれました。
ピカリング夫人は外ねこのことをかわいがって食事をあげていましたが、外ねこからは決して家には入ってこようとしませんでした。
ところが、クリスマスの前の晩、生まれたばかりの子ねこを連れて家の中へ入ってきたのです。
母ねこはすでに瀕死の状態で、暖炉の前で倒れたきり動けなくなってしまいます。
ヘリオット先生がかけつけたときには、手のほどこしようがなく、まもなくその母ねこは死んでしまいます。
ピカリング夫人は、子ねこを飼うことにします。子ねこは夫人が投げたボールを持ってくるようになります。
子ねこは、夫人にとって最高のクリスマス・プレゼントでした。子ねこは先住の犬たちの中ですくすく育っていきます。

「ドクター・ヘリオットの猫物語」(集英社 文庫は今も購入可能)でも読めるお話ですが、その絵本。
ルース・ブラウンが田園風景、そして、夫人やねこ、犬たちを落ち着きあるタッチで美しく描いています。

ソフトカバー サイズ 天地 26.8センチ×左右 21センチ



cover品切れ 英語版 Silent Night(サイレント・ナイト)Sandy Turner(サンディ・ターナー)
NY Simon & Schuster Atheneum Books for young readers 2001年
1800円
B カバースレ・カバー背ツブレ・少ヨゴレ 小口上部シミ

クリスマス・イヴ、あたりはシーンと静まりかえっているのですが、
ただ、騒ぎ立てていたのは、我が家の犬。
我が家への見知らぬ侵入者ーーそれは、煙突から侵入しようとしたサンタクロースなのですがーーに
わんわん吠え立てて、家族に知らせようと必死。
太った巨人・サンタクロースがようやく家に入り込んでからも、犬は懸命についていき、
足元にかじりついたり、プレゼントの袋に噛み付いたり、
うなって脅して先に進むのを止めようとします。
ついに、サンタクロースのお尻に噛み付いて、勇気を振り絞って赤いズボンのはしっこを食いちぎって・・・。
サンタが去ったあと、後ろ見返しに、犬が食いちぎった赤い布(という設定の布)が貼り付けてあります。
コミックに近いコマ割りのページもあり、ユニークで個性的なクリスマス本。
サンディ・ターナーの絵本デビュー作。2002年、ボローニャ・ラガッツィ賞を受賞しました。

本体はきれいですが、カバーに光を当てるとわかるようなスレあとなど、少しイタミがあります。
ハードカバー サイズ 天地 24.8センチ×左右 24.1センチ 大判のため、画像ははじが少し切れています。


中ページを見る

★北欧の絵本★

coverスウェーデン語 JUL I STALLET(馬小屋のクリスマス)
Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)illsetrationer Lars Klinting(ラーシュ・クリンティング)

ストックホルム Raben&sjogren 2001年
2200円
B+ 表紙に細かいスレ

むかしむかし、暗くて寒い冬の夜、古ぼけた馬小屋の中でひとりの赤ん坊が誕生しました。
そのとき、小屋の上の空高く、クリスマスの星が輝き始めましたー―。
アストリッド・リンドグレーンが語る、感動的なクリスマスの物語。
その世界を、ラーシュ・クリンティングが心温まる絵で表現しています。
雪原の向こうに夜空にまたたく星空が描かれた見開きなど、独特です。
寒空が雄雄しく荘厳に描かれ、その対比で、明かりのともされた室内がとても温かそう。
日本語版は「馬小屋のクリスマス」(ラトルズ 2006年11月)。

ラーシュ・クリンティングは、1948年、スウェーデン生まれ。
大工として働いた後、82年、絵本作家としてデビュー。
自然科学の絵本も手がけ、仕事の合間に大工仕事、料理、縫い物、ガーデニングを楽しむ日々。
「カストールのたのしいまいにち」など、カストール・シリーズが世界各国で人気。日本語版は偕成社より。
妻は絵本作家のレーナ・アンデション。


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