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■80年代の洋書絵本

80年代の洋書絵本 80年-83年84年ー85年86年・87年・88年89年



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cover洋書絵本 The Magic Honey Jar(魔法のはちみつジャー)Susi Bohdal(スージー・ボーダル) Translated by Anthea Bell
North-South Books 87年
2000円 B+ カバーなし

11月のある朝、目覚めたところジュリアンは様子が変でした。
鼻は赤く、風邪のような症状だったので、暖かいベッドに戻って眠ることにしました。
ママがハチミツとホットミルクを持ってきてくれます。
退屈でしょ、とアラビアンナイトの絵本を読んでくれるママ。ベッドの上ではねこが眠っています。そして…。

スージー・ボーダルはウィーン出身。
グラフィック・デザイナー、画家として活動していましたが、
ボローニャ児童図書フェアで編集者に声をかけられて絵本を手がけるようになったそう。
ファンタジックで暖かいタッチのイラスト。画面の片隅にある部屋の飾り、絵本、植物…小さなものでも
まったく手を抜かない丁寧さ。利き色として赤や青を効果的に使い、とてもきれいです。

ハードカバー 天地 28.3センチ×左右 22.4センチ


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スロヴェニア語版 PET BRATOV(5人の勇者たち)
Slovenska ljudska pravijica 絵・Marjan Mancek

スロヴェニア Mladinska Knjiga 87年 2100円
B- カバーなし よごれ・イタミ

お城でお姫さまが大事にしていた花瓶が落ちて、花がダメになってしまいます。
お城からのつかいが街へやってきて、王様からのおふれを発表します。
5人の青年らが立候補して、お城へ向かいます。

ストーリーは絵柄から想像するしかないのですが、
お城で神妙な顔をしている皆を横目に、ねこが無心に壁でツメトギしている絵が好き。
お城からのつかいがおふれを発表しているときも、黒いネコが立ち聞きしている絵があります。
どちらの絵のねこも背中だけなのに、妙に表情豊か。顔すら見えないのに存在感があります。

Marjan Mancekは、スロヴェニアで人気のアニメーター&画家。
アニメ作品を作ったり、絵本の絵を描いたりと大活躍しています。
ハードカバー 天地26.5センチ×左右21センチ


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●*英語版 SARAH'S BEAR(サラのクマちゃん)
Marta Koci(マルタ・コチ)

アメリカ Picture Book Studio 87年 1400円
B+ カバー上部少やぶれ・ソリ・イタミ  当時の定価US$13.95

ある日、ボートに乗っていたクマちゃんは高波に飲み込まれて、
面倒を見てくれていた少年と離れ離れ。ギリシャの浜辺へ打ち上げられました。
そこに通りがかった少女サラに「大変。半分、おぼれかけてる!」と助けてもらいます。
「こわがらなくていいからね」と言われても、クマちゃんは一体どこに連れていかれるんだろうと不安いっぱい。
でも、いつの間にか眠ってしまいました。「着いたわよ」と言われて、クマちゃんが目をあけるとびっくり。
サラの家には動物がいっぱい…。サラは助けを必要としている動物を見つけると、
ついつい家に連れてきて優しく面倒をみずにいられない少女でした。みんな一緒の生活が始まります…。

オーストリア ザルツブルグのNugebauer Pressから出版されて、
アメリカ、イギリス、オーストラリアで同時発売になった英語版です。
マルタ・コチはチェコ生まれ。オーストリアのウィーンでグラフィックデザイナー
として働いて、71年から絵本を多数出版。
日本、イタリア、スイス、オーストリアで個展を開催しています。
「イワンとがらくたべやのともだち」(学研)などの日本語版でも知られます。
東オーストリアにある友人の農園で田舎暮しした体験が、著書に影響しています。
一度見たら忘れられない絵柄。とってもハートフルな絵本です。
ハードカバー 29センチ×21センチ


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●*英語版 Ruby(ルビー)
Alison Lester(アリソン・レスター)

オーストラリア Oxford University Press 87年 850円
B+ カバーなし

ルビーが生まれてすぐ、お母さんにこしらえてもらったパッチワークキルトの布団。
ルビーは大きくなっても、その布団に「Besty」と名づけて親友同然に思っていました。
どこへ行くときも、寝るときもずっとBestyと一緒です。
お母さんが洗濯して庭に干したときも、ルビーはBestyなしの夜なんて信じられず、庭に干してあるBestyのもとへ。
すると、Bestyは魔法のじゅうたんのように飛び始めました。
空を飛んでいたルビーとBestyの目に飛び込んできたのは、ある島の浜辺に貝殻でかかれた「SOS」という文字。
そこには、助けを求めているライオンたちがいました…。

ネオンのともる街中を飛び立って、イルカの群れる海をこえて緑豊かな島へ。
少女の冒険心とオーストラリアの豊かな自然が印象的です。
アリソン・レスターは「テッサはへびをかじる」「どうぶつがいっぱい!」ほか、日本でもおなじみ。
83年、オーストリア児童文学賞を受賞した「テレビのすきなきょう竜くん」(91年・偕成社)の絵も描いています。
ハードカバー32ページ。サイズ24.5センチ×21センチ


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●*ドイツ語版 Biber Boris(ビーバーとカエル)
Marcus Pfister(マーカス・フィスター)

ドイツ ハンブルグ Nord-Sud Verlag 88年 1400円
B+ カバーなし 定価£5.95

「にじいろのさかな」で世界的に人気のマーカス・フィスター。
「にじいろのさかな」よりずっと前の作品です。
ドイツ語はわからなくても大丈夫。絵柄からお話が想像できます。
湖沼地で暮らすビーバーは前歯で木を削り、倒して川をせきとめます。
せきとめた中に小枝や石などで巣を作って水中から出入りするのです。
カエルとも仲良くなって楽しく過ごしています。
あるとき、せきとめた川の先にビーバーが流されて、カエルがひっぱりあげて救います。
カエルは、ビーバーの巣に迎え入れてもらって…。

マーカス・フィスターの作品は、「ミロとまほうのいし」「うさぎのホッパー」「ペンギンビート」
など日本語版いろいろ。本書の日本語版はありません。
ちなみに、現在はベルン市のGurten山のふもとに住んでいます。
自然を愛する人だけあって、見惚れてしまうぐらい絵がきれい。
色づかいが優しく、ビーバーもカエルも魚も目がかわいいです。
ハードカバー24センチ×22センチ。ハードカバーは入手困難。
ペーパーバックはEUR 10.90、Amazon co.jpで1474円


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品切れ *英語版 Giddy Up(めまいクラクラ) Brian Wildsmith(ブライアン・ワイルドスミス)
イギリス Oxford University Press  87年 Reprinted 88年 950円
B+ カバーなし

とっても賢いロバ。てこずる御者。
見かねた子供たちがニンジンをあげて、ロバのハートをとらえます。

「色彩の魔術師」と呼ばれるブライアン・ワイルドスミス。
1930年、イギリス・ヨークシャー州生まれ(経歴の詳細は74年「SQUIRRELS(リスのおはなし)」を参照)。
62年に出版した 「ワイルドスミスのABC」で、絵本芸術が伝統のイギリスにおいて絵本界最高のケイト・グリーナウェイ賞を受賞。
自由なイマジネーションにもとづく大胆な色使いが、本当に美しい。絵本というより「アート」に近いかも。
ソフトカバー サイズ22.5センチ×16センチ。コンパクトなかわいらしい絵本です。


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cover品切れ*洋書絵本 デンマーク語版 Mariannne tenker pa bestemor(マリーとおばあちゃん)
Bettina Egger Sita Jucker(ジータ・ユッカー)絵

ALTERA 87年
3400円 B

オリジナルは86年、Bohem Pressから。
デンマーク語なので文章がわかりませんが、絵柄からお話を想像することができます。
おばあちゃんと仲良しのマリー。湖で白鳥にエサをやるのも、おうちでクッキーを作るのも、
絵本を読むのも、いつでもおばあちゃんと一緒でした。
でも、おばあちゃんが病気になりベッドに伏せって…。

水彩の色と色のかなでるハーモニー。1点1点のイラストがなんて美しいのでしょう。
見開きいっぱいの絵にも、1ページ大の絵にも、あちらこちらにねこが描かれ、
その眼差しは登場人物たちを見守っているかのようです。
Bettina Eggerは1943年、スイス生まれ。
ジータ・ユッカーは「シモンとクリスマスねこ―クリスマスまでの24のおはなし」
(レギーネ・シントラー)のイラストでもおなじみ。
英語版、ほか各国語版とも品切れ。

ハードカバー サイズ 天地 29.6センチ×左右 20.5センチ

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品切れ *英語版 If I Were You(もしも、あなただったら…) Brian Wildsmith(ブライアン・ワイルドスミス)
イギリス Oxford University Press  87年 Reprinted 88年 950円
B+ カバーなし

動物園へ行って思うこと。
もしも自分がイーグルだったら、月へ飛んじゃうのに…。
もしも自分がセイウチだったら、海の底までもぐってしまうのに…。
もしもサルだったら、高い木のてっぺんまでのぼってしまうな…。
もしもゾウだったら…。もしもチーターだったら…。
でも、動物たちよ、もしもあなたがたが自分だったら、自由になれるのに…。

「色彩の魔術師」と呼ばれるブライアン・ワイルドスミス。
1930年、イギリス・ヨークシャー州生まれ(経歴の詳細は74年「SQUIRRELS(リスのおはなし)」を参照)。
62年に出版した 「ワイルドスミスのABC」で、絵本芸術が伝統のイギリスにおいて絵本界最高のケイト・グリーナウェイ賞を受賞。
自由なイマジネーションにもとづく大胆な色使いが、本当に美しい。絵本の常識をくつがえします。
ソフトカバー サイズ22.5センチ×16センチ。コンパクトなかわいらしい絵本です。


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品切れ *英語版 Peter and the Wolf(ピーターとおおかみ)retold by Selina Hastins(セリナ・ヘースティングズ)Illustrated by Reg Cartwright(レグ・カートライト)
イギリス Walker Books Ltd 87年 1600円
B 当時の定価£6.95

ロシアの深い森の一軒家で、ピーターはおじいさんと暮らしていました。
冬の間、森は深い雪におおわれています。
おじいさんは庭の門はきちんと閉めておくように注意しました。
しかし、ピーターは、毎朝、門を出ては
ポケットにしのばせたパンを池のあひるにあげるのが楽しみでした。
ある朝、ピーターが池へ行くと、おなかをすかせた鳥や年老いたねこがそっと近寄ってきました。
ついに、ピーターはおじいさんはピーターを叱られてしまいます。
「何度いったらわかるんだ。庭の門をあけっぱなしにしちゃいかん。
森から突然おおかみが来たらどうするんだね」と…。

原作は、有名なロシアの民話。セルゲイ・プロコフィエフの管弦楽でも有名です。
カートライトは、民話のイメージを保ちつつも、とてもモダン&斬新なタッチで描いています。
ハードカバー 23センチ×23センチ。ハードカバーは入手困難


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品切れ *フランス語版 Larirette&Catimini(のねずみラリエット) AU JARDIN AU LUXEMBOURG
Texte et illustrations d'Elzbieta(エルズビエタ)

 パリ l'ecole des loisirs 88年 1500円
B+ カバーなし 当時の定価69F

ある冬の日、リュクサンブール公園で、のねずみが赤ちゃんを産みました。
しかし、どらねこのカティミニに追いかけられ、どうにか逃げたものの、母子は離れ離れになってしまいます。
赤ちゃんのラリエットは、黒つぐみに育てられ、強く成長していきます。
そして、ラリエットは、母親と自分に起きた出来事も知らないままカティミニに出会って…。
ハッピーエンドで、ほのぼのしたお話です。

全体は、くすんだ墨の濃淡のようなトーン。
動き回る動物たちや、洋服、風船、木々、お店の屋根など、
一部だけカラフルな色をあしらっていて、美しく、
おしゃれなパステル画です。やわらかな詩情を感じさせます。

日本語版は「のねずみラリレット」(なかむらえりこ訳)が
89年、セーラー出版より。版元品切れ。
ハードカバー 24.5センチ×24.5センチの大判。
写真は左右が少し切れています。


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品切れ ポーランド語版 NORA(ノラ) Andrzej Albrecht 絵・S.Rozwadowski
ワルシャワ Czytelnik 87年 1400円
B- カバーなし

犬が写実的なタッチで、何頭も描かれています。ねこもいます。
目がどこか哀しく見えるのは、セピアカラーのため? しかし、どの犬もねこも凛としているように感じられます。

89年に社会主義体制が崩壊し、中東欧 民主化の先陣を切ったポーランド。
まだ社会主義時代だったころの絵本です。
何がどう書かれているのか読めないのが残念。
色の感じやデザインはなかなか品がよく、文化水準の高さを感じさせます。
ソフトカバー 天地19.5センチ×左右12.5センチ


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品切れ
*英語版 THE TALE OF THE little,little old woman(小さな小さなおばあちゃんのお話)
ELSA BESKOW(エルサ・ベスコフ)

イギリス FLORIS BOOKS 88年 1300円
B+ カバーなし 定価£4.95

むかしむかし、あるところに小さな小さなおばあちゃんが住んでいました。
小さな小さな家には、小さな小さなテーブルと小さな小さなイスがあって、
小さな小さな「ミアウ」という名のねこと、小さな小さな「モー」という名の牛がいました。
ある日、小さな小さなおばあさんが絞ったミルクを
ねこのミアウがペロペロと飲み干してしまいました…。

どの見開きも、左ページは余白で真っ白。右ページだけ、植物にふちどられた円の中に
絵と描き文字が描かれています。最終ページのあとに真っ白なページ…。かわいくてフシギな絵本です。

日本語版は「ちいさなちいさなおばあちゃん 世界の絵本」(いしい としこ 訳 偕成社 1260円)。
本書と表紙のフンイキや絵がだいぶ異なります。
オリジナルはスウェーデンで80年に出版。本書は、88年に英訳されイギリスで出版された英語版です。
エルサ・ベスコフ(1874-1953)は、ノルウェー人の父とフィンランド人の母のもとに、スウェーデンで生まれました。
6人の子供をモデルに、実際に子供たちの反応を見ながら絵本を作ったそうです。
日本では「ブルーベリーもりでのブッテのぼうけん」「もりのこびとたち」
「おひさまのたまご」「どんぐりぼうやのぼうけん」などで知られています。
その後、スウェーデンですぐれた本を出版した画家や写真家には「エルサ・ベスコフ賞」が贈られるようになりました。

ハードカバー サイズ天地26.2センチ×左右24.5センチ。左はじはモスグリーンの布貼り。
写真は左右が少し切れています。


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再入荷分、品切れ
スウェーデン語版 Hjalte och pegasen(ペガサスと空とんで)
Lena Karlin (レナ・カーリン)Charlotte Ramel(シャルロット・ラメル)

BONNIERS JUNIOR FORLAG AB 88年 1400円
B カバーなし 定価£5.95

スウェーデン語がわからなくても大丈夫。絵柄だけで十分に物語は想像できます。
絵本を眺めていたらペガサスが絵本から飛び出して、少年はペガサスの背中にのって空を飛びます。
ペガサスと木の実を一緒に食べたり、楽しい交流のひととき。

絵柄のすみずみまで眺めると、額縁の絵がかわいかったり、かくれキャラのように小動物が出てきたり。
同じスウェーデンのスベン・ノルドクビスト「フィンダス」シリーズを思い出しました。

子供たちは文字が読めなくても、絵柄だけで物語の世界に想像の翼を広げますよね。
同じ気持ちで絵本の世界にひたってみては?

Charlotte Ramelは「The Cake Book」でもおなじみですが、
日本語版 (1997年・BL出版)は入手困難。
「わたしはわたし」というスウェーデンを代表する女流作家バルブロ・リンドグレンの詩に、
Charlotte Ramelはじめ5人のイラストレーターが絵をつけた日本語版があります(文化出版局)。
ハードカバー 20.5センチ×20センチ

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品切れ
英語版 Sophie's Bucket(ソフィーのバケツ)CATHERINE STOCK(キャサリン・ストック)
NY Methuen Children's Books Ltd 87年 1400円
B カバーなし

ある朝、ソフィーが目覚めると、グリーンとブルーの包みを見つけました。
ひとつには、新しい水着。もうひとつには黄色の地にブルーの星柄の入ったバケツが。
「来週、海辺へ行こう」とパパがやってきて言います。
大興奮のソフィー。海を見るのは初めてなのです。
「バケツの中に海って入る?」とママに聞きます。
ついに海へ来る日がやってきました。
生まれて初めて見る海! 浜辺!
パパやママといっぱいいっぱい遊びました。
バケツには、砂、海水、貝など、思い出の宝物をいっぱいつめて帰ります。
生まれて初めて海へ行った感動を、ハートフルに描いています。
ハードカバー 23.5センチ×19.5センチ。ハードカバー、ソフトカバーとも入手困難。
キャサリン・ストックはスウェーデン生まれで、著作多数。
キャサリン・ストックのHP


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品切れ
*英語版 Wake up,Bear(目を覚まして、クマさん)Lynley Dodd(リンリー・ドッド)
イギリス Spindlewood 86年 Reprinted 87年 1000円
B カバーなし 見返し少シミ 当時の定価£4.50

冬の間、ずっとずっと冬眠していたクマさん。
春が来ました。ライオン、リス、サル、オウム、ネコ、ゾウ、フクロウ…
動物たちが次々と起こしにきます。
それぞれにあの手この手で起こそうとしますが、
クマさんは気持ち良さそうに眠ったままです。一体どうなるのでしょう?

オリジナルは87年、ニュージーランドで出版。
現在、アメリカ版は$21.27。
リンリー・ドッドはねこの絵柄の絵本も多く、
いずれの絵本の表紙も、愛らしい描き文字のタイトルが印象的です。
ハードカバー サイズ23.5センチ×17.5センチ


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品切れ
*英語版 Hello,Goodbye(ハロー、グッバイ)
written by David Lloyd Illustrated by Louise Voce

アメリカ NY Lothrop,Lee&Shepard Books 88年 1400円
B+ ページ少オレ 定価US$11.95

日を浴びて、一本の木が静かに茂っていました。
大きなクマがやってきて「ハロー!」と大声で言うと、ハチが2匹やってきて「ハロー!」「ハロー!」と叫びます。
いろいろな動物たちが「ハロー!」「ハロー!」。木々の上から根元のほうまであちこちに挨拶が響き渡ります。
ところが、突然、クマの鼻先に雨の粒がポタリ。
今度は「バイバイ」と言いながら、次々に動物たちが立ち去っていきます。
みんな行ってしまいました。ポツンと残った木は「ハロー、雨」とそっとつぶやくのでした。

かわいいイラストとシンプルな文章で、大人でも子供でも意味がわかります。
それでいながら深みがあり、静かな余韻をもたらす絵本です。ハードカバーは入手困難。
ハードカバー 23,5センチ×19センチ


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品切れ
*英語版 A Visit to the Farm(農場へ行く)
Coby Hol(コビー・ホル)

アメリカ NY North-South Books 87年 900円
B 表紙・見返し少シミ カバーなし 現在、イギリス版は£6,50

ジュリーとマーティンは興奮していました。
お母さんから、卵とチーズ、ミルクが欲しいので農場に行ってきてと言われたのです。
ふたりは農場に出かけるたび、動物たちにふれあえるのが楽しみでした。
マーティンが最初に訪れた農場では、ふわふわのギニア・ピッグが。
ジュリーが訪れた牧場には、子牛のころから友達だったフローラがいました。
ヤギ、ブタ、うさぎ、がちょう、アヒル、馬…さまざまな動物たちの世話をして、たっぷりふれあって農場をあとにします。
卵、チーズ、ミルク、そして新鮮なリンゴまでいただいて、
農園の奥さんから「また来てね」と言ってもらいました。

87年にスイスNORD-SUD社が各国語版を同時出版したもの。
コビー・ホルはオランダの女流作家。コラージュの手法を用いて、素朴かつ独特の色合いを出しています。
余白の白がよく生きていて、絵の外にあるものまで想像させてくれます。
コビー・ホルの日本語版は「レーナとゆきだるま」(91年・ほるぷ出版)のみで、あいにく入手困難。
ハードカバー サイズ23・5センチ×22センチ


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品切れ
ドイツ語版 Sebastians(セバスチャンの冒険)Weg Zur Schule
Ein Nord-Sud Bilderbuch 87年 900円
B カバーなし

セバスチャンは、両親、妹、ねこ2匹と暮らしている少年です。
学校にも通っていて、一見ごく普通の少年のようですが、
実は、普通じゃありません。
絵柄から想像するところ、魔法のカーペットにのったり、
気球にのったり、あひるにのったりして空を飛んだり。
また、エイにのって海をも自由にかけ回ることができます。

Nord-Sud社が各国で同時発売した絵本です。
ドイツ語がわからなくても、シックな色合いの水彩で
描かれた絵柄をごらんいただき、どんなお話か想像するのも楽しいです。
ハードカバー サイズ29センチ×22センチ


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品切れ
*スウェーデン語版 Magiska Hjalte(ぼく、魔法つかい)
Lena Karlin (レナ・カーリン)Charlotte Ramel(シャルロット・ラメル)

ストックホルム BONNIERS JUNIOR FORLAG AB 88年 1200円
B カバーなし

先にご紹介した「Hjalte och pegasen(ペガサスと空とんで)」と同じ著者らによる絵本。
主人公の少年は、魔法を使えます。
ママの鼻を伸ばしてしまったり、本にのっている写真のサイドカーつきバイクの実物を出してみせたり、
本人もビックリするほど、すごい力の持ち主なのです。

室内の額物や食器のイラストなど、ディテールがこっています。
絵柄のすみずみまで時間をかけて楽しみたい絵本です。
愛らしい、という言葉が似つかわしい1冊です。
ハードカバー 20.5センチ×20センチ


50年代60年代の洋書絵本70年代の洋書絵本



80年代の洋書絵本 80年-83年84年ー85年86年・87年・88年89年





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