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cover品切れ 絵本・海のおくりもの ルイス・ブリアリー・絵 アン・カーター・文 清水直奈緒子・訳
セーラー出版 92年・初版 1400円
B+ カバー折り返し部ヨレ 当時の定価 1500円

ひっそりとした海の村で暮らすモードという娘。
昼間は、浜で貝や海藻を拾い、日が暮れると小さな船で沖へ漕ぎ出し、網を広げて魚をとる日々でした。
ひとりきりで波に揺られながら、いつも夢を見ていました。
美しく着飾って、大きな屋敷の人々と楽しく過ごす夢・・・。
ある夜、魚と一緒に網にかかった古ぼけたピンク色のつぼ。
嵐のあと、部屋に置いていたピンク色のつぼから1本のつるが伸び始めて・・・。

自分なりに大事にしていた生活に飛び込んできたハプニング。
モードの孤独と、揺れ動く心模様・・・。
詩のように何度も読み返したくなる、大人の絵本といえそう。
「つぼを家にもちかえり、まどべにおいた。
つぼにうつる、海のゆらゆらおどる影をたのしもうと思ったのだ」
というところ、ひとり暮らしの切なさと耀きが伝わってきました。
ロンドン在住の女性ルイス・ブリアリー描く、
ミルクティー色の霞がかった、まるで夢の世界みたいな絵。想像力をかきたてます。

ハードカバー 25ページ サイズ 天地 26.7センチ×左右 22.3センチ



cover品切れ 絵本 Stay Up Late おこしておきたい、おそくまで 文・デヴィッド・バーン 絵・マイラ・カルマン 訳・神宮輝夫
マガジンハウス An・Anの本 89年・初版 2500円
B+ カバー・帯に少イタミ 当時の定価 1300円

なんと、あのデヴィッド・バーンの文章(歌詞?)が絵本になったものです。
ママが生んだ赤ちゃんがかわいくてかわいくて、
赤ちゃんさえいてくれれば何もいらない、
かわいすぎて、一晩中でも起こしておきたい! という文章。
マイラ・カルマン(1949年、イスラエル生まれ。4歳のとき一家で渡米)のイラストがエネルギッシュ!
赤ちゃんと一緒に宇宙旅行したり、赤ちゃんとカウボーイごっこをしたりと
絵柄すべてロック色に(?)満ち溢れています。

「うれしさと、驚きと、そしてちょっぴりジェラシー。
あかちゃんがやってきた家のてんやわんやを都会的なセンスで描き出す。子どものままのおとなの絵本」(帯 より)

「この絵本の魅力は、なんといっても彼女の絵です。
歌をきくうちにイメージをともなって湧きあがる感興を絵にして創ったのでしょう。
・・・(中略)なんだかめちゃくちゃのようでいて、ちゃんと調和がとれている一つの世界があるのは、
子どもの、というか、人間の心の動きが適確にとらえられているからだと思います。
そして、その心の動きのしなやかでみずみずしいこと!
アメリカは世界中からたくさんのすぐれた画家や物語作者たちがあつまり、
子どもの心のすぐそばによりそうような絵本をつぎつぎに生み出してきました。
一つの流れが円熟すると、またつぎの独創性に富むものが生まれるという活力が、
アメリカの絵本や子どもの文学の魅力です。
この絵本は、人気の高いグループの歌と、オーソドックスな
修業をしていない画家の絵が組みあわさった異色なものですが、
アメリカの絵本の流れに新しいものを加えたという意味では、オーソドックスなものといえるかと思います」
(訳者あとがき より)

帯裏に「ほとんどの絵本て、ぼくにはちょっと可愛らしすぎる。
子どものころ、ぼくはいつまでも長く見ていられるような絵本が好きだった。
マイラの描く絵がそれなんだ(後略)」というデヴィッド・バーンの言葉が紹介されています。

ハードカバー サイズ 天地 25.5センチ×左右 22センチ



cover品切れ 仕掛け絵本・きっぽとじっぽ みねむらりょうじ 文・絵
バンダイのうごくえほん 79年 2000円
B 当時の定価 780円

こりすのきっぽとこぞうのじっぽ。
仲よしコンビがブランコに、シーソー、そして、水鉄砲で遊びます。
ケンカしてもなんとか仲直り。
左ページには文章、右ページに絵。
5点の絵それぞれ、本を開く角度によってスライドして別の絵に変化するという仕掛け絵本。

「最初に180度、次に90度の2つの角度にスライドしている絵本です。
180度以上開きますと破損することもありますので、
なるべく机の上などの平らなところでお読みください」と裏表紙に書かれてます。
「幼児がストレートによろこびを現わしてくれる本こそ、最良の児童書だ」と考えるという作者、
「この本では、画面が「動く」というユニークな特徴を、
どう生かすか工夫しながら、ストーリーを組み立ててみました。
わたしなりの意図を、いかほどか皆様にお伝えすることができれば、非常にうれしいのですが・・・」
(みねむらりょうじ お母さまへ より)

サイズ 天地 19.8センチ×左右 26.8センチ



cover仕掛け絵本・あいうえお 大ぼうけん1 あ→の 滝沢てるお・文 中村景児・イラスト
バンダイのうごくえほん 77年・2刷 1000円
Bー 動く絵の部分、一部コワレ 当時の定価 780円

「この本では、ページを動かすことによって、ストーリーが変化していく面白さがあります。
また、そのストーリーが、五十音の配列にしたがって進められていくように工夫されています。
ですから、幼児がくりかえしてこの本に接しているうちに、
ごく自然に文字への興味が得られるようになっています」(お母さまへ より)

裏表紙に光をあてるとわかりますが、この本の上で落書き遊びをしたお子さんの
描いた絵がうっすら刻まれてます。
動く絵5点のうち2点、仕掛け部分にイタミがあり、絵の一部が斜めになります。
でも、十分にお楽しみいただけると思います。
こんな本をつくろうとしたクリエイターたち、そして、バンダイの試みが面白い。

サイズ 天地 19.8センチ×左右 26.8センチ



coverブリンキー・ビルのぼうけん 大きくなったブリンキー ドロシー・ウォール・文と絵 井出浩子・訳
童心社 昭和48年 昭和55年の4刷 2000円
B カバー上部、少ヨレ 当時の定価 1100円

「ブリンキー・ビルのぼうけん」の2巻め。
家を飛び出して、次々に大事件を繰り広げるお話。

「著者は、広大な大陸をきり開いていくオーストラリア人に心要な、
好奇心や勇かんさを、ブリンキーの性格にももりこんでいます。
登場してくる動物の種類やその性格が、いかにもオーストラリア的であり、
野性的であることが、この巻により、ますます強く現われてきます」(訳者)
「ドロシー・ウォールさんは、一八九四年、ニュージーランドに生まれ、
一九一四年、オーストラリアのシドニーに来て、芸術家としての生活をはじめました。
やがて、こどもの本のさしえの仕事をするようになり、自分で絵と文をかいて、
こどものための本をつくりはじめ、まもなくこのブリンキー・ビルで有名になりました。
ニ十世紀のはじめ、建築・工芸から絵画に及んだ、英・仏はじめヨーロッパのアール・ヌーヴォー派の影響をうけ、
このブリンキーの物語のさし絵にも、動・植物の細かい写実的描写が、
ファンタジックな要素とふしぎにむすびついて、古い手法でありながら、
ブリンキーのかわいい、いきいきとした、あばれっ子ぶりが、
現代の子どもたちにも感じとられ、愛されています」(カバー より)

ハードカバー 196ページ サイズ 天地 21.6センチ×左右 17.6センチ



coverブリンキー・ビルのぼうけん ブリンキーとナッツィ ドロシー・ウォール・文と絵 井出浩子・訳
童心社 昭和49年 昭和59年の6刷 2000円
B カバー上部、少ヨレ 当時の定価 1200円

カンガルーの背中にのって、動物園からブリンキーとお母さんが逃げ出します。
ナッツィーというコアラと親しくなり、いろいろな動物のパーティーを開き、
ペリカンの議会をのぞいたり、お母さんが働く宿屋で大騒ぎを起こしたり・・・。

ハードカバー 196ページ サイズ 天地 21.6センチ×左右 17.6センチ



cover品切れ 児童書 幸福の銀貨 森田たま
國立書院 昭和22年・初版 2800円 B シミ・ヤケ 表紙の下部少ヨゴレ 当時の定価220円

装丁・挿画 石川滋彦
森田たまが綴り、戦後まもなく出版された児童書。
表題作のほか「王様の新しい着物」「莢(さや)の中の五つの豆」
「ふるい街燈」「鴻」「ヤルマアのきいた話」の全6編。
「王様の新しい着物」は、あの「はだかの王様」のようですが、
暑い暑い南方から復員してきた叔父さんに、子どもたちがお話をねだるという
書き出しになっています。
短編ごとの扉にイラスト、さらにすべての見開きに帯状のイラストが入っています。

138ページ サイズ 天地 18.3センチ×左右 12.8センチ



cover品切れ 妖精ファンタジー 絵画と詩 井村君江
アスペクト 98年・初版 950円 B+

シェイクスピアの戯曲に、ブレイクやキーツの詩に、マザーグースの歌に・・・。
絵画や挿絵の中に歌われ、語られ、描かれた、フェアリーランドの扉が開く。
宝物にしたいような、こよなく美しい詩画集。 オールカラー。

ハードカバー 95ページ サイズ 天地 19.4センチ×左右 13.5センチ



cover品切れ The World of Fairies 愛されつづけるフェアリーたち 妖精の世界展 監修・執筆 井村君江
朝日新聞社 98年 2400円 B+ カバー上部・下部に少ヨレ

98年、東京・神戸・京都の大丸で開催された展覧会の図録です。
「妖精の源と変遷ー東西妖精事情」(井村春江)「妖精再発見の手掛かりを探して」(荒俣宏)
「妖精と香り」(ヴァレリー・アン・ワーウッド)「狂言と妖精」(和泉元彌)。
日本を含め、世界各国の妖精の絵画とその作家を大紹介。
オールカラー。18世紀の洋書挿絵本、ラッカム、ドイル、水木しげる、
与勇輝、ウェッジウッドの陶器など、艶美な世界が心を解き放ってくれます。
巻末の「小さな妖精事典」は、イギリス各地方の主な妖精、主な妖精用語、
妖精に関する12章、参考文献など。眺めて読んで・・・、とても充実しています。

ソフトカバー 204ページ サイズ 天地 22センチ×左右 15.3センチ



cover品切れ 英国レディになる方法 岩田 託子、川端有子
河出書房新社 2004年・初版 1200円 A− カバー上部少ヨレ 定価1890円

19世紀英国・中流階級の女性が、結婚し妻となり母となり、尊敬される「レディ」になるまで。
シャーロック・ホームズ、不思議の国のアリス、ピーター・ラビットの時代、
テディ・ベア、セーラー服、コルセットとペチコート、ダイエット、
舞踏会、ティー・タイム、ガーデニング・・・・・、など。
当時の広告、挿画本や新聞・雑誌の挿絵、写真など
豊富な図版・写真を盛り込んで、資料価値も高い保存本。

「豊な物資であふれんばかりの家庭空間に展開したヴィクトリア朝の女性と子どもの生活誌を、
視覚化して説明し、そこに英国レディを取り巻く文化のルーツを見る。
それが本書の試みである」(「はじめに」 より)

ハードカバー 128ページ サイズ 天地 22.2センチ×左右 17.2センチ



covercover品切れ 紙しばい ふしぎのくにのアリス(後篇)キャロル 川崎大治・脚本 油野誠一・画
童心社 昭和40年 3600円 B 函なし 当時の定価380円

大判なので、スキャニングが二度に分かれて画像が左右2つに分かれてしまいました。
つなぎあわせた絵をご想像くださいね。
「美しい心シリーズ」の作品番号335。
「後篇」とありますが、
「うさぎさんをおいかけて、ふしぎのくににやってきたアリスは、
つぎからつぎへと ふしぎなことばかり。
とうとう こんなに小さくなって、とりやねずみにおいかけられて、
森の中へにげてきました」という文章から始まります。
油野誠一の絵が大変よいのです。
サイズが大きいので、お気にいりの絵をお部屋に飾るといった楽しみ方もできると思います。
12枚。サイズ 天地 26.3センチ×左右 38センチ

おまけに別の紙しばい「たまごかいじん」
(飯塚成彦、絵・長島克夫 ワールド教育出版 73年 78年の7刷)をおつけします。
ハンプティ・ダンプティのお話。日本語に一部、英文も交えた文章です。
絵も内容も面白く、英文もあるのがよいのですが、
あいにく35枚め1点が欠けていますので、おまけとしてどうぞ。
枚数は36枚。サイズ 天地 18.2センチ×左右 25.7センチ
cover 「ふしぎのくにのアリス」の一部を見る。大判なのでごく一部です



cover洋書絵本 英語版 My first Picture Book(私のはじめての絵本)Leonard Weisgard(レナード・ワイスガード) Grosset&Dunlap Publishers NY (C)1953 1976 PRINTING 3800円
B 背の上・下に少スレ

台所にあるもの、何が見える? 学校のもの、何が見える?
おもちゃ箱のあたり、何がある? 田舎に行ったら、何が見える?
海ではどう? サーカスに行くと、どんなものがある?
小さな子どもが楽しんで学べるように、犬、ねこ、馬やら動物、
そして花々に人に、さまざまな物に光景に・・・、たくさん描きこまれています。
とても温かくて優しみのあるタッチ。
色合いが全体のトーンに深みを添えていて、
大人でも大事に持っていたくなる絵本。たぶんきっと!
30年以上前の古書です。自然についた感じのイタミがありますが、おおむね良好。

レナード・ワイスガード(1916年〜2000年)はアメリカ・コネティカット州ニューヘイブン生まれ。
ブルックリンの研究所で商業美術を学び、 子どもの本をつくりたくて、興味をもったことについて多角的に学び続けました。
たとえば、アフリカの洞穴画、ドイツの聖書挿絵、ゴシック様式、ルネッサンス芸術、
フランス・ロシアの絵本、アメリカ初期の絵画などなど、実に多岐に渡ります。
The New Yorkerほか雑誌で美術担当。
1947年”The Little Island”(ゴールデン・マクドナルド・文)でコールデコット賞受賞。
その他の作品でAmerican Institute of Graphic Art賞、the Society of Illustrators賞など各賞受賞。
今世紀アメリカでもっとももすぐれたイラストレーターのひとりとされ、200冊以上の本を残しています。

ハードカバー サイズ 天地 28.8センチ×左右 23.5センチ

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covercover中国語版 ミッキーマウスもどき(?)のコミック3冊+おまけ3冊 黄珍・編 王力強・朱珊・描絵 中国文?出版公司出版 87年 第1版第2次印刷 4000円 B 少シミ・ヤケ

「米老鼠」というのが、ミッキーマウスのことかなあと推測しておりますが。
これは海賊版なのでしょうか? いやはや、ミッキーが中国語を話していますよ。
内容的には「タンタン」のような、冒険ものの様子。
とっても不思議なものですが、紙質といい、チープな感じが可愛らしい。
アジアン・テイストで興味をそそられます。
小さな豆本みたいな、かわいらしいサイズ。
ミッキー(もどき?)が大活躍するコミックです。テキストは中国語。
おまけに、ミッキーやディズニーキャラもどき(?)の本3冊をおつけします。

62〜78ページ サイズ 天地 9.2センチ×左右 12.7センチ

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covercover中国語版 ドナルドダックもどき(?)のコミック5冊 黄珍・編 李凱・何紀平ほか・描絵 中国文?出版公司出版 86-87年 第1版第2次印刷 4000円
B 角僅かにソリ 少シミ・ヤケ

「唐老鴨」というのが、おそらくドナルドダックのことかと。テキストは中国語。
アメリカはこんな形でも中国の人々の生活に溶け込んでいるのですね。
1冊はクレジットが見当たりません。

62〜78ページ サイズ 9.2センチ×左右 12.7センチ



covercover中国語版 グーフィーもどき(?)のコミック9冊 黄珍ほか・編 丁健・沈津京・郁梅ほか・描絵 中国文?出版公司出版 86-87年 第1版第1次印刷・第2次印刷 6500円 送料サービス(代引除く)
B 角僅かにソリ 少シミ・ヤケ

グーフィーに見えるのですが、やはりこれは。
ミッキーマウス、ドナルドダックら各キャラも登場します。
5冊はクレジットが見当たりません。

35〜94ページ サイズ 9.2センチ×左右 12.7センチ

cover



cover中国語版 ガーフィールドもどき(?)のコミック2冊 学苑出版社 89年 第1版第1次印刷 3000円
B 裏表紙の余白部分に少し破れ 角ソリ 少シミ・ヤケ

ねこのガーフィールドもどき(?)もあります。
上のディズニーもどき(?)と異なる出版社のもので、版型が大きめです。
下の本、「減超有方」とありますが、絵柄からも意味が想像でいますよね。
「中を見る」をご覧のとおり「猫食」(ねこ用ペットフード?)
「我的磨爪柱」など漢字を眺めて意味を想像する楽しさ。

80ページ サイズ 天地 13センチ×左右 18.4センチ

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